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2021.01.19

セレブに愛されるエスカレード。外も中もとことんラグジュアリーな最新型を見よ

昨年11月から日本で販売が開始されたキャデラックの新型「エスカレード」。
日本の芸能人はミニバンに乗るが、アメリカのセレブはエスカレードに乗る。エスカレードとともにパパラッチされたセレブはJAY-Zやジェニファー・ロペス、マット・デイモン……。
もちろん成功を収めたミリオネアたちからも愛されているラグジュアリーSUVだ。
水平バーで構成されたフロントグリルを備えるのがエスカレードの中でもラグジュアリー系グレードの「プラチナム」(車両本体価格1490万円)。
それもあってか、2020年2月にアメリカで新型エスカレード発表のために選ばれた会場は、本社のあるデトロイトではなく、セレブの集うカリフォルニア州ハリウッドだった。
冒頭で挨拶したのはキャデラックの社長と、映画監督スパイク・リー。
ブラックメッシュを備え精悍なフロントマスクとなったスポーティ系グレードの「スポーツ」(同1520万円)。
全長約5.4m、全幅2mを超える巨艦っぷりは、同じくセレブ御用達のメルセデス・ベンツGクラスが小さく見えるほど。
道の狭い街中を走るにはそれなりの覚悟が必要だが、街中さえ抜ければこれほど頼もしい相棒もいないだろう。
最高出力426ps/最大トルク623N・mを発揮する6.2LのV型8気筒エンジンは、10速という多段ATを使って車両重量約2.6tに及ぶエスカレードを、いとも簡単に、スルスルッと走らせる。
駆動方式は「セレクタブル4WD」と呼ばれる4WD。「2H/AUTO/4H/4L」から任意のモードを選んで走行できる。また凹凸の激しい路面でも揺れを瞬時に押さえ込む、同社の「マグネティックライドコントロール」機能が備わる。
キャデラック伝統の縦に伸びるテールランプ。
もちろんセレブたちを虜にするラグジュアリーで、しかもキャデラックのフラッグシップSUVらしい、最先端のハイテク技術も備えられている。
まず同社が「自動車業界で初めて」とする湾曲型の有機ELディスプレイは、対角線の長さが38インチ(約97cm)とビッグサイズ。
ただでさえ、液晶ディスプレイと違い乱反射がなく、鮮やかな色や画質が特徴の有機ELなのに加え、ドライバーに向いて湾曲しているため、視認性は非常に高い。
湾曲型の有機ELディスプレイ。ナビゲーション画面や自車の全周を確認できる映像、夜間の運転時に便利な赤外線センサーによる映像などが映し出される。
さらにオーストリア・ウィーンにある音響機器メーカー「AKG」のオーディオ技術が、自動車に初めて導入された。
AKG製のマイクやヘッドフォンは、それこそエスカレードの顧客であるセレブミュージシャンたちが、レコーディングスタジオやライブ会場などで使用しているほどの高性能が魅力。
そのAKGが36ものスピーカーを使ってエスカレードの車内に、鮮明で没入感のあるコンサートホールを作りあげた。さらに内蔵マイクとスピーカーを使って、前後の乗員が大声を出さずともスムーズに会話ができるようにしている。
フロント2名+セカンド2名+サード3名の7人乗り。備え付けの冷蔵庫は、冷凍機能まで付いている。
前席左右のヘッドレスト後ろに備えられたディスプレイ、つまり2列目以降の乗員のためのディスプレイはそれぞれ12.6インチと、iPad Pro最大の12.9インチとほぼ同じ大きさ。HDMIやUSBを通してゲームや音楽、映像を楽しめる。
もちろん先進安全運転支援機能も充実。日本ではあまり知られていないが、アメリカではキャデラックと言えば最先端技術を積極的に採り入れるブランドとして有名だ。
その頂点SUVであるエスカレードにもカメラやレーダー、超音波センサーなど世界最先端レベルの技術が備えられているので、旅先まで安全にたどり着ける。
7名乗車の状態でラゲージ容量は720Lもある。3列目を畳めば2205Lまで拡大できる。
見た目もゴージャスで、中身も最先端で華やか。アメリカのセレブたちが愛車にしたくなるのもうなずける。
一方日本では台数的にまだマイノリティだが、だからこそ今のうちに選ぶ価値があるんじゃないだろうか。
 
籠島康弘=文


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