スリーピングギアにも独自のアイデアがきらりと光る
くびれたヒョウタン型のシルエットが特徴的なニーモのシュラフは、この数年で急速に愛用者を増やしている。
従来のマミー型(ミイラのような形)よりも肘や膝周りに余裕を持たせた独特な形状は、彼らが独自に開発したもの。実は70%ほどの人が横向き姿勢で寝ているそうで、この特殊な形状は横向きの姿勢や寝返りにも対応できる実用的なフォルムなのだ。
実際にくるまってモゾモゾ動いてみると、肘や膝周りに圧迫感がなく、寝心地の違いがよくわかる。
撥水ダウンを封入し、テントに触れて濡れやすいフードと足元に防水透湿生地を使うなど、濡れに強い構造もポイント。
他にもバッフル(ダウンが封入されている部屋)を縦型にして偏りを防いだり、メインジッパーのほかに寝袋内の温度を細かく調整するためのジッパーを付けたりと、ユーザーにとっての「こういうのが欲しかった!」機能が盛り込まれている。
クローズドセルタイプからエア封入タイプまで、充実したスリーピングパッドのラインナップの新顔も紹介しよう。
この春からリリースされる「クウェーザー3D」は、3Dボディマッピングを採用したモデルで極上の寝心地を提供してくれる。
表面が緩やかなカーブを描いた形状は、まるでゆりかごのように体をマットの中央に収めてくれる。
内部にはラミネートされた中綿を封入。断熱性を示すR値は3.3と高く、雪上でのキャンプでも背中に冷えを感じることはない。
頭部には少し高めのバッフルが採用されており、枕なしでも快適だが、ニーモのベストセラー枕「フィッロエリート」と組み合わせれば、山中でも、雪の中でもさらなる快眠が得られること間違いなし。
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