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2021.01.25

ファッション

“自分のスタイルを出したい”人が好むポール・スチュアートの服、その最新事情

「ニューヨーク・トラッド」「ブリティッシュ・アメリカン」などと称され、80年以上にわたり独自のスタイルを表現し続けてきたポール・スチュアート。
そのスタイルをさらにアップデートして深めていくのが、鴨志田康人氏の役割だ。

鴨志田 康人 氏
1957年、東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、ビームスに入社。’89年にビームスを退社後、ユナイテッドアローズの創業に参画する。自身のブランド「カモシタ ユナイテッドアローズ」で「ピッティ・イマジネ・ウオモ賞」を受賞。2019年秋冬コレクションより、ポール・スチュアートの日本におけるディレクターに就任。
Brand Profile
1938年、ラルフ・オストロフにより創業。NYマンハッタンにて紳士服専門店としてスタートする。ブランド名は創業者オストロフの息子の名前に由来。
当初アイビーリーガーのための店だったが、’60年代以降より「ブリティッシュ・アメリカン」と呼ばれる独自のスタイルを確立し、多くのセレブリティを顧客として獲得した。日本初上陸は’81年。

サロンのような感覚でお酒まで楽しめる旗艦店

僕らの感覚よりももう一歩だけ、大人の服。
ポール・スチュアートというブランドが気になる理由はこのあたりにあると思う。だが改めて考えてみると、“大人”っていったい何なんだろう?
「自分なりのスタイルを持つ、ということに尽きると思います。クラシックなアイテムは、そのモノ自体に特徴的なデザインがあるわけじゃない。タイムレスな服を使ってどう自分らしく着こなしていくか。それが醍醐味なんです」。
ディレクターを務める鴨志田康人氏の回答は明快だ。では、ポール・スチュアートに揃う一見普通(もちろんクオリティは最上級だ)の服を使って、どのようにそのスタイルを伝えていくのだろうか。
「ECが主流になりつつある今の時代、服選びはどうしても“単品志向”になりがちです。でもポール・スチュアートの服は、単品では世界観を伝えづらい。そうなるとやはりお店ですよね。スタイルを提案する場所。それがいつの時代も変わることのない、お店の役割ではないでしょうか」。
メンズ、ウィメンズともフルラインナップが揃う旗艦店。ドレスクロージング、カジュアル、オーダーサロンのほか、バーも併設する大人のための空間だ。一見敷居が高そうだが、オープンマインドな雰囲気で迎えてくれるはず。外苑西通りと青山通りの交差点にある複合ビルの1階。その立地も含め、実に都会的な店なのである。
去る11月7日、新たな旗艦店としてオープンした青山本店。ガラス張りのファサード。ゲストハウスのような高い天井。クラシックスタイルのカウンターバーも併設されている。
そう、服はもちろんセールスパーソンを含めたあらゆる設えが、ポール・スチュアートのスタイルを物語る装置なのだ。

「このご時世、わざわざお店に足を運ぶのはある意味面倒なこと。ならばこの場所での時間を、より気持ちいいものにしてほしい。
ただ服を見るだけではなく、セールスパーソンとおしゃべりしたり、コーヒーやお酒を楽しんだり。そう、NY生まれのポール・スチュアートとオーセンティックなバーというのは、相性がいいですよね。
サロンのような感覚で、マンハッタン(カクテル)やおいしいスコッチウイスキーをいただく。そんな行為って純粋に、カッコいいじゃないですか」。


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