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エア ジョーダン 33(2018年)

シューレースからの開放

ジョーダン ブランドのデザイン担当ヴァイスプレジデントのデヴィッド・クリーチによる“目に見えるテクノロジー”という表現は、パフォーマンスシューズとしての「エア ジョーダン」のコンセプトをこれ以上なく的確に捉えている。
2018年、オンコートでの頂点を極めるために開発された「エア ジョーダン 33」もその哲学を体現する革新性に満ちている。
コートで映える“シカゴ”を基調にしたカラーリング。
イノベーションの核となるのは、「ファストフィット」と呼ばれるシステムの採用にある。
これはシューレースに近い役割を担うものであり、前足部のストラップ、ループの操作によって、ゲーム中にシューズのフィット感をコントロールすることを可能にした技術だ。
ストラップを引くことでフィットが締り、サイドループを引くと瞬時にシステムが解除される。
その一方で、これまで「エア ジョーダン」が積み上げてきたデザインも随所で見受けられる。
ヒールに確認できる「NIKE  AIR」のロゴ(「エア ジョーダン 6」以来の採用だ!)、シュータンに用いた「ジャンプマン」のロゴがまさにそれである。
30年近い歳月を得て復活した「NIKE AIR」のロゴ。
このように、機能とスタイルの両立を目指し、「エア ジョーダン」はバスケットシューズの発展に大きく貢献する。
 

エア ジョーダン 34(2019年)

最新テクノロジーが生んだ独創的なビジュアル

マイケル・ジョーダンのシグネチャーシューズであった「エア ジョーダン」は、いつしかバスケット界へ絶大な影響を与えるほどの存在へ成長を遂げた。
アスリートの意見を取り入れることを重んじる「ジョーダンブランド」は、前作に関するフィードバックを収集したあと、「エア ジョーダン 34」の製作を開始した。
改善点として挙がったのが、“トラクションの改善”と“軽量化”という2つの課題であった。
バスケットシューズに必要な要素を徹底的に見直すことで完成されたデザイン。
そこで、デザイナーのテート・カービスは「エクリプス プレート」と命名された最新テクノロジーを導入。これにより、中足から前足への体重移動をスムーズにさせる機能から、推進力や安定性を提供することで爆発的を生み出すことを可能にした。
「エクリプス プレート」のパフォーマンスをより引き出すためにウトソールにはヘリンボーン模様のトラクションパターンが用いられている。
試行錯誤の末、軽量化においても大きな成果が得られた。
アッパーは、素材・パーツのいずれもバスケットに必要とされるもの以外はすべて取り除かれた。その結果として、歴代の「エア ジョーダン」でも最も軽いシューズのひとつが誕生したのだ。
つまり、過去のどのモデルとも違うビジュアルは、パフォーマンスの向上の証だと言っても過言ではない。
「エア ジョーダン 34」を着用するニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソン。
多くのスタープレイヤーから絶賛の声が寄せられたことが何よりもそれを証明している。


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