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エア ジョーダン 29(2014年)

ウーブンアッパーによる史上最軽量のジョーダン

「史上最軽量のエア ジョーダン」というコピーを掲げ、2014年に登場した「エア ジョーダン 29」。
革命的な素材使いで前作とまったく異なるスタイルを披露。
これまでのバスケットシューズの常識を覆す一枚仕立てのウーブン素材のアッパーは衝撃だった。デザインを手掛けたのはもちろん、ティンカー・ハットフィールドだ。
マイケル・ジョーダン(右)とティンカー・ハットフィールド(左)によるプレゼンテーションでのひとコマ。
劇的な軽量化に加え、「エア ジョーダン 29」が手にしたのは、進化した「フライト プレート」による抜群のフィット感だった。
つまり、2つの革新的なテクノロジーの融合によって、あたかも一人ひとりのアスリートに合わせたかのようなプレーを可能にするシューズが完成したのだ。
編み込みで自在に柄を表現できる点もこのモデルの魅力だ。
ニット状のアッパーであることから、さまざまなグラフィックが落とし込まれたモデルが次々とリリースされた。
 

エア ジョーダン 30(2016年)

マイケル・ジョーダンの功績を讃えた“宇宙”

デビューから30年以上の年月が経ち、バスケットプレーヤーとして独自の世界を築き上げたマイケル・ジョーダンの功績を讃え、そのパイオニア精神を「宇宙」にたとえてデザインされた「エア ジョーダン 30」は、歴代モデルのなかでも記念碑的なモデルである。
ジャカード編みによるアッパーのきめ細やかなグラデーションに注目。
「フライニット」を用いたジャカード構造のアッパーはすこぶる軽く、伸縮性はもちろん、通気性にも優れている。
さらには「ズーム エア」と前足に内蔵した「フライト スピード」の相乗効果で抜群の反発力を実現した。
シュータンには地球のグラフィックが描かれ、ノースカロライナ州の位置には青いドットが入る。
モデルに起用されたラッセル・ウェストブルックをはじめとするジョーダンをリスペクトするプレーヤーに愛用されることで「エア ジョーダン」のDNAは継承されていく。
 
常に先だけを見据えてきた「エア ジョーダン」は、次作で原点回帰を図る。自らのルーツであるファーストモデルへリスペクトを捧げた「エア ジョーダン 31」。それに続く“32”も、そのスタンスは変わらなかった。
「What’s AIR JORDAN」とは……
オークションではマイケル・ジョーダン本人が着用していた「エア ジョーダン 1」が61万5000ドル(約6600万円)で落札。彼が現役引退してからも派生モデルは増殖し、比例するように熱狂的マニアも後を断たず。エア ジョーダンって一体、なんなんだ?
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戸叶庸之=編集・文 ナイキジャパン=写真


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