“Tイチ”だった昔と違い今はニットで品良くが基本
グローブスペックス・岡田哲哉さん(61歳)と「ハイウェイマン」のライダーズジャケットいい年の取り方をしたオートバイクやクルマを操る、ダンディな男たちの背中を追いかけた大人はきっと少なくないと思う。岡田さんもご多分に漏れずで、あらゆる資料に目を通し妄想を膨らませてきた。その想いは30代でより鮮明に。
「今の仕事へ転職したことでヨーロッパへ行く機会が増えたのですが、あちらではヴィンテージのバイクやクルマを各々のスタイルで乗り回す方が多い。それがまた格好良かったんです」。
なかでもカフェレーサースタイルへの憧憬がいまだに脳裏に残り、革ジャンの購入へと走らせた。
「当初はルイスレザーのライダーズがターゲットでしたが、こいつを見つけてしまったんです(笑)」。
ハイウェイマン。1898年創業の名門、リベッツ社が1950年代より展開していたブランドだ。聞けばルイスレザーにも素材を提供していたとかで、古着シーンでも滅多にお目にかかれないシロモノ。それを、20年以上経った今も岡田さんは袖を通す。
「憧れの姿に近づける愉悦に浸れる一着。これを着てオートバイを走らせたら最高でしょうね……まあ、免許は持っていませんけど(笑)」。