正統派からややハズれた自分なりのトラッドを演じる
スタイリスト・橋本 敦さん Age44 と「ニューバランス」の998「いまだに着こなしに何処となくトラッド&プレップな気質が覗くのは、アメトラ好きの両親の影響かもしれません」と橋本さん。
とはいえ、枠に収まらないスタイルは、まさに1990年代から2000年代初頭をファッション原体験に持つ彼らしい。
当時、音楽は他ジャンルをひとつの曲に昇華させたミクスチャーが猛威を振るい、ファッションもいわば無法地帯といえるほどに自由。
そのカルチャーを生み出したのはマイノリティを根底に宿したクリエイターたちで、そんな彼らとともに歩んできただけに独自性を追求するスタンスは今も変わらない。
ニューバランスの998はその表れである。
「アメトラでいえば足元はローファーか996が王道。ただ、よりシャープな印象の998は気づけばいつの間にかレギュラー化しており、長年愛用しています」。
今回履いているのはNYを拠点とする好感度なセレクトショップ、キスとの別注モデル。「ニューバランスの配色センスは独創的。なかでも1300のスチールブルーが最も好きな配色で、そのカラーブロックを踏襲したこの998にひと目惚れして購入しました(笑)」。
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