どんな時代でも、ファッションは偏愛してこそ面白い!
そこでファッションのプロたちが長年にわたり使い続けているスニーカーを調査。その熱い思いをご覧あれ。
スポーティなスタイルにこいつで一本筋を通す
ノンネイティブ・藤井隆行さん Age 44 と「エルメス」のターボ「モノを買うにあたり、未来までは想像しないし執着もしません」と藤井さん。常にフラットな目線を持ち続けているからこそ、ノンネイティブはいまだ東京ブランドの旗手として確固たる存在感を示し続けているのだろう。
となれば、2000年初頭に購入し今も手元に置く一足にがぜん興味が湧くというもの。
「これを手に入れたときは、スニーカーやレッド・ウィングといった“シューズ狂想曲”もひと通り終焉を迎えていました。
ちょうどストリートウェアにラグジュアリーなアイテムをミックスするスタイルが確立してきた時代でしたね。当時、新たな靴を模索する中、まるで“革靴のようなスニーカー”がすごく新鮮に見えたんです」。
長らくエルメスの定番として君臨し、今は生産中止のため伝説と化した一足。メゾンが誇るさすがのレザー使いに加え、今の空気を先んじたかのようなボリューミーなアウトソールは歩きやすさも十分に担保する。
「ファッションは20年単位で変化していくものですが、いまだにその姿は色褪せない。長い時を経て、よりブランド本来のポテンシャルをこのモデルから実感しますね」。
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