店頭でしか確認できないディテールも比較材料
空気を入れるバルブも各社が形状に工夫を施しているパーツだ。
シンプルで使いやすいものから、機能は盛り盛りだけれど使いづらいものまで、これもピンキリ。実際に店頭で触り比べたり、友人のもので試させてもらうと使い勝手の違いがよくわかるはず。
購入前にいくつか比べてみることをおすすめする。
細かい部分だが、表地の厚みや肌触りも気を抜かずに選びたい。
重量を考慮して軽量な生地が使われることが多いが、車でのキャンプが多いならば重量よりも耐久性を重視して選んだ方がいい。
裏返してみると、シリコンの模様が貼られているモデルもある。これは飾りではなく、
テント内でのズレを防止する滑り止めの役割を果たすもの。小さな違いだが、案外効いてくれるので侮れないディテールである。
と、ここまでツラツラと書き綴ってしまったが、マット選びには抑えておくべき事柄が山のようにあるということがわかっていただけただろうか。
筆者はマット選びを誤ったがために、日本各地で眠れぬ辛い夜をいくつも超えてきた。
あんな辛い思いをしないで済むよう、どうか読者の皆様はTPOに合わせた賢いマット選びを。
[撮影協力]イワタニ・プリムス03-3555-5605www.iwatani-primus.co.jp「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
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