エアパッドタイプは扱い方に少々コツが必要
3つめは「エアパッドタイプ」。
こちらも名前の通り、空気を入れることでクッション性に優れるパッドを生み出す構造となっている。
特徴は軽量性と収納時のコンパクトさ。また、厚みのあるモデルが多く、地面の凸凹の影響を受けづらいため、場所を選ばず快適に眠れることもポイントだ。
空気だけでは断熱性に乏しいため、内部に熱を反射する特殊なフィルムやダウンを封入した寒さに強いモデルもある。
デメリットは膨らませる手間と時間がかかること。厚さのあるモデルは寝心地はいいものの、その寝心地を得るためにはある程度の手間がかかることは覚悟しよう。
また、軽量な特徴を活かす薄い表地を採用したモデルが多いため、尖った石や枝、焚き火の火の粉などで穴を開けてしまう危険性がある。前出の2タイプより慎重に扱わなければならない。
とはいえ、この軽さとコンパクトさはほかにない大きなメリット。このメリットを必要とするTPOを選べる経験者向きと言っていいだろう。
[撮影協力]イワタニ・プリムス03-3555-5605www.iwatani-primus.co.jp「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
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