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さてさて、レイさんは東京の板橋区出身。
「板橋大好きなんですよ。意外と何でもあるし、治安もみんなのイメージほど悪くないし」。
遊びに行く都会はおもに池袋だ。
「おすすめは駅前の喧騒からちょっと離れた南池袋公園。芝生がすごくきれいで、暖かい時季は友達とずっとお喋りしています」。
公園脇のカフェでテイクアウトした池袋グルメ。
グルメといえば池袋の近く、巣鴨にもお気に入りがある。「ファイト餃子」の餃子だ。
名物の焼き餃子は1人前8個で480円。
「普通の餃子と違って、生地が厚くて揚げて焼く感じ。カリッとした食感、濃いめの味付け、中のジューシーさ、全部最高です。少し小さめなので、何個でも食べられちゃいます」。
一方で、人間のお気に入りは日向坂46の河田陽菜。渋谷のTSUTAYAにメンバーの直筆サインが飾ってあると聞いて、わざわざ写真を撮りに行った。
「笑うと眉と目が下がるところがかわいい」そうです。
さらに、男性ではお笑いコンビ「かまいたち」。スマホケースにはボケ担当・山内さんのシールが入っている。
「濱家さんも入れたかったけどスペースがなかった」そうです。
レイさんは高校時代にマクドナルドで初めてのアルバイトを経験した。
「あるとき、男性客から『お前、このハッピーセットのおもちゃ投げただろ!』って怒鳴られて。普通にカウンターに置いたんですが。2年半のバイト経験の中で唯一泣きましたが、それ以降は絶対に泣かないと決めました」。
その後、やきとん居酒屋や駅ナカのジュースバーなどを経て、2年前からここで働いている。店長の根萩義紀さん(49歳)には、しょっちゅう相談に乗ってもらっているそうだ。
根萩さんが言う。
「相談に乗ってるんじゃなくて、勝手に話すのを聞いてるだけ(笑)。でも、几帳面だし清潔感もあるし、接客にはすごく向いていると思います」。
「お客さんからよく話しかけられてるよね」。
新型コロナウイルスが蔓延する前の思い出は、友達と企画した大阪旅行。ここで、冒頭のクリスマスツリーの写真に戻る。
「もちろん、USJにも行きました。いちばん楽しかったのはハリーポッター。映画も面白いですよね」。
ユニバーサル・グローブの前でテンションを上げるレイさんたち。
大阪で人気の店もリサーチしていた。
カフェ「THE MARK COFFEE SUPPLY」で注文したドリンク。
肉好きのレイさんは、もんじゃ屋でも肉をオーダー。
おすすめにあったハラミステーキ。
渋谷で働き始めたものの、地元・板橋をこよなく愛する看板娘。最後に読者へのメッセージをお願いしますね。
カフェタイムもバータイムもそれぞれの魅力を持つ穴場店。
 
【取材協力】
ASTERISK 1103
住所:東京都渋谷区渋谷1-10-3 スタープラザ青山1F
電話番号:03-6805-0656
www.asterisk1103.com
「看板娘という名の愉悦」Vol.132
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
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石原たきび=取材・文


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