空前のスニーカーブームの到来で、我々は“楽”を覚えてしまった。レザーシューズの硬さと窮屈さから解放され、ソールには最新のクッションテクノロジーが搭載されるなど、もはや長時間歩いてもまったく苦にならない。
一方で、足元からフォーマルさが奪われてしまったのも事実。最近は「スニーカーとレザーシューズの間」というキャッチフレーズを耳にする機会も増えたが、実際のデザインはどちらかに偏っていることが多い。
そんな昨今のフットウェア事情の悩みの種を解決するべく、洗練されたスタイルを提案するスニーカーマーケットの重役、ビリーズ(BILLY’S)がひと肌脱いでくれた。
ビリーズがグラビス(gravis)に別注した「K-ROOM 2」は、リラックス感のあるルームシューズを外履き仕様にアップデート。
スリッポンタイプの上品なシルエットをそのままに、ブラックのコーデュロイと英国トラッドを象徴するブラックウォッチの2パターンを用意。
ソールにはスニーカーと明確な差別化をすべく、ビブラム社製のシャークソールを採用した。超王道柄だからこそ、ソールは尖っているくらいが丁度いいじゃない。
本当はローファーを履きたいけど、どうしても楽さにかまけてスニーカーをチョイスしてしまう……ビリーズからの新提案は、そんなクセがついてしまったオーシャンズ世代のワガママを叶えてくれる、マサに「スニーカーとレザーシューズの間」に位置するスニーカーだ。
スニーカーブームの影響で、もう出尽くした感さえあるが、こんな自由で柔軟なアレンジがときおり世に現れるから、スニーカー愛はいつまでも止まらない。
発売は12月19日(土)。オンとオフの境目が曖昧になってきたこの時代に求められるキックスは、こんな“コンビニにもディナーにも行けるスニーカー”ではないか。
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ビリーズ
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