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スニーカーブームの火付け役が今、思うこと

かつてない世界的なスニーカーブームの到来について高見さんは思うことがある。
「アプリなどで簡単に商品を入手できるようになったことが要因だと思いますが、世界中の老若男女がスニーカーを履くようになって、昔では考えられない規模のマーケットが広がっています。
同時に、アメリカで開催されている世界最大のスニーカー・ストリートファッションの祭典『コンプレックスコン』、アジアの富裕層がスニーカー市場に参入したことなどの影響から、本来なら履くためのものであるスニーカーが、人に自慢するためのアイテムとして扱われる傾向が強まり……。
そこでの価値を失うとバブルが弾けてしまう可能性がある。その危惧は多少なりともありますね」。
ヒールを眺めているだけでもワクワクする。
いつしかファッションとしての市民権を勝ち得たスニーカーは、よりコレクタブルなアイテムとして、世界中を熱狂の渦に巻き込んでいる。
「同じ1足のスニーカーでも、その人にとって思い入れがあるかどうかで、所有する意味が変わってきますよね? スニーカーには、そうした感情に訴えかける魅力があるし、そこに収集の面白さがあるのだと思います。この棚にあるスニーカーはどれも、私にとって思い入れの深いものばかり」。
改めて高見さんのコレクションの一部を見せてもらった。


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