なぜLACを利用するのか?
長濱さんに転機を与えてくれたLAC。その魅力を改めて教えてもらうと、まずはそこに集ってくる人をあげてくれた。
「LACの人たちは、褒め言葉として“変人”“変態”という言葉を使っていますけど、まさしくその通り。みんな型破りなんです。
具体的には、若くて独身で、場所に縛られない仕事をしている人が会員になっている印象ですね。ライターやノマドワーカーといった、オンラインですべての仕事を完結させられる人たちが僕の周りには多い。彼らと触れ合うと元気が出て、よし、僕もやってやろうと、そんな気分になってくるんです」。
これまで利用が多いのは伊豆下田。利用方法は大きく2パターンあり、ひとつは現地で仕事があることによる滞在。もうひとつは行きたい場所があり、その近くにLACの施設があった際の利用だという。
最近は後者の理由から、山梨にあるLAC富士吉田を初利用した。2020年9月にオープンしたLAC8番目の拠点は、住宅街のなかにある4階建てビルの3階にワークスペースがあり、レジデンスは近隣にある複数のゲストハウスと提携。今回はそのひとつ「ホステル1889」に宿泊した。
「感動したのが、いつでもどこでも富士山が“ドン”といることでした。ワークスペースにいても“ドン”。車で走っていても坂の上の向こうに“ドン”。ずっと富士山が近くにいる感じで、街並みも富士山に登る人が利用する古い宿などがあって、情緒に溢れる雰囲気が素敵でした」。
富士山に見守られているような雰囲気のなかで仕事をし、ひと段落つくと知人に会いに施設の外へ。ランチを食べながら近況報告などを楽しんだ。
こうしたひとときは“外は楽しい”と再確認する時間でもある。そもそもがバックパッカー経験者。今後も地元に埋没してしまうのではなく、外への視点を持ちフットワーク軽く動いていたいという。そうして得た刺激を、地元に持ち帰りたいと考えている。
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