OCEANS

SHARE

マジになっても、ユルくても楽しめる奥深さ

「ひとつは結果にこだわること。例えばフルマラソンで3時間30分切りを目指すなど、チームスポーツと違って分かりやすく客観的なモノサシの目標が立てられます。その目標に向かって切磋琢磨し、トレーニングを積み重ねていくという面白さがあります。
それともうひとつ、これはレースである程度結果を残せるようになってから自覚したのですが、何も考えずに心身をリセットするための手段にもなることです。仕事の疲れを取るために、少し早起きして時計もせず、自由気ままに走るといった向き合い方もできます。そのことに気がついたとき、ランニングは今後の人生においてライフスタイルのキーになるだろうな、と直感しました」。
郡山総平 
もうひとつの趣味であるサーフィンは、郡山さんにとってはどちらかというと後者の役目で、自然に身をゆだねてリラックスできるアクティビティだ。一方、ランニングでは結果や成長を追求するという楽しみ方もでき、そのときのダイナミズムは仕事など他方面にも波及効果があって、張り合いをもたらしてくれる。
「ランニングは何かしらの目標を持って取り組んでいる人が多いので、ランナー同士で同じ価値観を共有しやすいんですよね。ダイエットが目的でも、レースでタイムを狙うでも、共通言語で話がしやすい。サーフィンの場合は、あの日あのときの波が……となるので、そのへんがちょっと違うところでしょうか。
そんなランニングカルチャーや、ランナー同士のコミュニティが肌に合うんです。だからエイドキッチンでもお店を拠点としてランニング関係のイベントを開催したりしているんですよ。こういったつながりを通じて、今まで知らなかった人とも知り合えますし」。


3/3

次の記事を読み込んでいます。