ーースキーウェアもデザインが大きく変わっている印象があります。若林 ひと昔前は肩パットや中綿が入ったガンダムのようなシルエットのウェアを着ていましたが、今は薄いシェルで滑る人が多いですね。
佐藤 変化が起きたのはバックカントリーというジャンルが注目されだしてからでしょうか。それにスノーボードのスタイルからも影響を受けていると思います。
若林 そうですね。僕もこの冬用にバートンのウェアを買いました。
見方 スキーヤーがスノーボードブランドのウェアを着るのも全然アリですよね。若林 佐々木明さんのように、うまいスキーヤーがスノーボードの世界観を取り込んだりしていて面白いですよね。
ーーバッジテストのようにスキーには型という文化があったと思うのですが、今はより自由になってきているんですね。
佐藤 店頭でもレースで勝つためのものからフリースタイルまで、いろんなタイプのものが並んでいます。そのすべてがスキーですし、今は多様性を楽しめる時代なんです。
若林さんのベストセレクト[スキー]ヴェクターグライドの「ポラーヴ ライト」日本ブランドのオールマウンテンモデル。操作性は軽量かつ軽快で、パウダー滑走、高速ターンが楽しい。
[ブーツ]ラングの「XT3 120」バックカントリーへのハイクアップ時には楽な可動性と可動域を提供してくれるフリーライド用ブーツ。
[ビンディング]サロモンの「S/ラボ シフト MNC 13」カーボン採用の新素材とアルミスチールの組み合わせで軽量化を実現。耐久性も抜群。
「ブランドのイメージを大切にしてギアを購入することもアリだと思います。そのほうが愛着も湧きます。今僕はヴェクターグライドしか所有していませんが、ロゴだけしかないシンプルなグラフィックが格好いいと思ったし、結果乗り味も抜群でした。ここに紹介するモデルも鮮やかな色使いがとても気に入っています」。
若林武志=写真 村上由祐=スタイリング 平沼久幸=イラスト(人物) 小山内 隆=文