クルージングやパウダースキー、レースやフリースタイルなど、自在にターンを刻んで自由に楽しむのが今の時代のスキーだ。選べるギアも昔に比べ随分豊富になった。
そこでベテランスキーヤーたちにギア選びのポイントについて聞いてみた!
ギア選考委員はこのベテランスキーヤー3名 | 編集・ライター 見方 勉さん Age 50 岩手県出身。小学生でスキーに触れたものの本格的に始めたのは高校卒業後。一方、本好きが高じて雑誌の世界へ。25歳頃からスキー雑誌での編集・執筆に携わる。八幡平など東北の山好き。年間滑走日数は30〜40日。 | | 石井スポーツ神田本館店長 佐藤 晶さん Age 46 群馬県出身。小学生でスキーを始め、中学から地元のスキークラブに入る。30代前半まで選手として活動。今は石井スポーツ神田本館の店長として日々最新ギアに触れる。ホームは長野県の野沢温泉。年間滑走日数は約30日。 | | フォトグラファー 若林武志さん Age 43 富山県出身。映画『私をスキーに連れてって』ブームで小学生のときにスキーを始める。しかし高校でサッカーに熱中し雪山から足が遠のく。復活は8年ほど前。以降、パウダー狙いをメインに雪山へ通う。年間滑走日数は30日くらい。 |
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選考委員3名によるギア対談
ーー今年もシーズンインとなりますが、カムバックスキーヤーやこれから始めたい初心者は、どのようにギアを選んでいけばいいのでしょうか?佐藤 売る立場からすると、どのような滑りをしたいか?によると思います。ゲレンデで使いたいならセンター幅は70〜80mmがひとつの目安。長さは身長より少し短く、目の高さくらい。もしパウダーを狙いたいなら幅100mmほどの太いものが良く、身長以上の長さがあるほうが安定感が出るので好ましいです。
見方 総じて現在のスキーは取り回しがしやすくなっています。そのため、昔はスキーを意識的に動かして回すような感じでターンしていましたが、今は楽にターンできるようになりました。
佐藤 極端な話、最初にスクールに入れば誰でも滑れるようになるだろうと感じるほど、今のスキーは扱いやすいです。
若林 僕は8年前、約20年ぶりにスキーを再開したんです。知人に滑りに行こうと誘われたことがきっかけだったんですが、彼はエキスパートで一緒に行ったのが富山県の立山。ゲレンデではなく、バックカントリーだったんです。何度かゲレンデで練習してから行ったんですが、手付かずの山を滑る立山ではパウダーにハマって転びまくり。ただ、8年前のそのときでさえスキーギアが扱いづらいという印象はまったくなかったです。
見方 スキーは何を使われたんですか?
若林 ゲレンデを楽しめつつバックカントリーも行けるオールマイティなモデルがいいなと思って、ヴェクターグライドの「メイクBC」を買いました。シンプルなデザインや色使いも格好良かったんです。
見方さんのベストセレクト[スキー]オガサカスキーの「Eターン ET9.8」鋭いカービングターンを描け、ゲレンデ内のパウダーも楽しめる。国産ブランドでハイクオリティ。
[ブーツ]ダルベロの「クリプトン 110 ID」適度なホールド感と足首を動かしやすい柔らかさが魅力のフリースタイル向け。
[ビンディング]マーカーの「グリフォン13 ID」軽量で力強いバランスの取れたモデルは、どのレベルのスキーヤーにも安定した滑走を約束。
「スキーに慣れていない状況ならストレスを感じにくいギア選びがいいと思います。『オガサカスキー』は創業100年を超える日本の老舗ブランド。クオリティはお墨付きです。またスキーのブーツは足を必要以上に固めるので、まずは適度に柔らかさのあるモデルのほうが動きやすくてオススメです。軽量であればなお良し」。
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