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アウトドア好きだから、八ヶ岳の麓で仕事をする

リモートワークは福岡さん自身のワークスタイルも変えた。現在連絡をとる相手は大体が自社の社員。外部の人と接触する際にもオンラインを手段にする場合が多く、会社は今後も出社率を低めていきたいという。
優雅なつくりのLAC八ヶ岳北杜のラウンジスペース。仕事をしたり読書をしたり、思い思いの時間を過ごせる。
ワークスタイルが変わればライフスタイルも変わる。往復3時間かけて都心に通う日は減り、現在暮らす湘南で過ごす時間が増えた。すると、福岡さんの中で“住”への意識が存在感を増した。
40代で家を所有していない理由には「本当に住みたいところはどこなのかという疑問に、やっぱり答えを出せないでいる」ことをあげる。もともと根を下ろす場所へのこだわりが強い方なのである。
しかしコロナ前まで、そのこだわりは存在感を潜めていた。なくなったわけではない。平日と休日が明確に分かれ平穏に過ぎていく日常が存在感を薄めていただけである。そして今回、生活が「暮らし優先」にシフトしていき、そのこだわりは強さを増した。
滞在を通じて地域性に触れられるLACへの関心が、以前にも増して高まった。
そんな福岡さんがよく利用しているのが、先頃本格的にサービスを開始したLAC八ヶ岳北杜。福岡さんの会社の研修施設を再利用した縁があるものの、施設内から八ヶ岳はもとより富士山までのぞめ、そのうえで仕事ができる環境に心地良さを感じている。
サンセットタイムの富士山は絶景。思わず仕事の手を休めて見つめてしまう、福岡さんの好きな時間。
「ちょうどバブル期に建てた施設なので造りがちょっとゴージャスなんです。窓を大きくとったラウンジスペースが2階にあり、晴れた日は採光が良く、ポカポカと気持ちいい。それでいて眺めも最高。ずばり、快適空間ですね」。
採光の良い2階のラウンジはまさに快適空間。窓から眺める雄大な自然、晴れた日のポカポカ陽気が気持ちいい。
さらにオンラインによる仕事は外でもできる。
「施設の重要なコンセプトとして、外でのオンライン環境にはかなりこだわったようです。Wi-Fiのアンテナも立てて整備したと聞きました。おかげでパソコンさえ持っていけば家にいるのと同じ感覚で仕事ができますし、施設が大きい一方、今はまだ利用客が少ないので、いろんなロケーションを選んで仕事ができる贅沢さがあります」。
トレッキングやスノーボード、キャンプを趣味とする福岡さん。生来のアウトドア好きの一面がくすぐられる環境が、LAC八ヶ岳北杜にはあるのだ。


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