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2020.12.03

ライフ

「住みたい場所が定まらない」からワーケーションするアウトドア好き会社員の話

「“職遊融合”時代のリアルライフ」とは……
日本各地にワーケーションサービスを展開する「リビングエニウェアコモンズ(LAC)」のユーザーにリビングエニウェアな暮らしを訊く本企画、今回はアウトドア好きの会社員さんの登場だ。
野原ホールディングス勤務
福岡 雅さん
1976年、神奈川県生まれ。1598年創業の建材販売を主要事業とする野原ホールディングス勤務。「暮らしの未来」に関わる仕事に携わる一方、「縛られない暮らし方」に興味を抱いてLACを利用中。
 

“住”への意識が変容する時代

東京・新宿にオフィスを構え、建材の商社である野原ホールディングスで経営企画に関わる福岡雅さん。彼は昨年、現在のLAC伊豆下田を会場に開催されたイベントに参加して、LACの存在を知った。
現在のLAC伊豆の様子。キレイな空の下、各々が自由に仕事をする。
テーマは“住むところに縛られない生き方”。LACが本格展開していないタイミングでの開催ながら、多拠点居住やノマドワークに関心を抱いていたのは、「建築」や「住まい」に関するトレンドを注視していたからだ。
「弊社は建設資材の商社という側面を持ち、生きていくためには時代のニーズに対応する必要があります。いわば変化が常な風土。今はデジタル化に力を入れていますし、コロナ禍においては営業スタイルも従来のようにお客様のもとに通い続けなくてもいいのではないか、という話も出ています。こうした柔軟な姿勢は『住まい』に対しても同様で、若い世代の人たちが抱く家や暮らしに対する考えを知ることは、とても重要なんです」。
山梨県にあるLAC八ヶ岳北杜ではアウトドアでもオンラインで作業可能。この環境は会社や自宅では求めづらい。
福岡さんは、“住”にまつわる意識は変わってきているのではないか、と考える。賃貸なら家賃保証会社があり、購入なら住宅ローンを組みやすい会社が出てきた。家を持つに際して求められた、諸々の制約のクリアというハードルが下がっているのである。
「仮に借りたり買ったりするハードルが下がるなら、“どこに住みたいか”への意識はもっと高まるだろうと。そして“ここに住む”という決断ができるまでは、いろいろな土地を転々としたいと感じる人がもっと出てくるだろうと感じていたんです」。
秋晴れの八ヶ岳連峰。LAC八ヶ岳北杜では、起き抜けに見られる光景がコレ。なんとも贅沢。
その仮説があながち外れていないと教えてくれたのがLACをはじめとする、アドレスホッパーを可能とする多様なサービスの登場。そこにリモートワークを推進する社会の動きも絡み、福岡さんは時代の変化を痛感した。


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