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ラグジュアリー感に、全幅の信頼を置く


“イギリスの高級オフローダー”というと、本格派はランドローバーが担い、それに対してレンジローバーは“ラグジュアリー路線”といったところか。
そのため初代「イヴォーク」には、2ドアクーペやコンバーチブルモデルも用意されたほど、ほかのSUVとは明らかに異なるキャラクターが与えられていた。いわばレンジローバーのイメージリーダー的役割を担っていたのだ。
現行型の2代目も、レンジローバーシリーズであることがわかるフロントフェイスを備えつつも、初代から継承されたクーペ風スタイルにより、「イヴォーク」らしい美しさを堪能できる。

インテリアもモダンな雰囲気にまとめられている。センターコンソールに配置される2つのタッチスクリーンでほとんど操作できる「Touch Pro Duo」が採用されたことで、インパネ周りのスイッチ類は最小限に。
シートはレザーのほか、スエードクロス、ユーカリ素材を使ったユーカリプタス・メランジ・テキスタイル、ウルトラファブリック・ポリウレタンなどが用意されている。
エンジンは200ps、249ps、300psという3種類の2Lガソリンエンジンを用意。300ps仕様はマイルドハイブリッドになる。そして「Eペイス」同様に2Lディーゼルエンジンもラインナップ。しかも路面状況に応じてエンジンやトランスミッション等の特性を変えてくれる「テレインレスポンス2」も備わる。
エンジン種類とグレードの組み合わせでラインナップは全17種類に及ぶ。

「Eペイス」と「イヴォーク」は、すべて4WD車だ。そこが2WDのある国産車やフランス車と大きく異なる点だろう。
オーソドックスなスモールSUVでは満足できない人にとって、どちらも最良の選択肢となるはずだ。
「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……
かつてメルセデス・ベンツがコンパクトクラスと冠した「190」の全長は4430mm。つまり、これより小さい車は“スモール”と呼んでいいと思う。日本の狭い道路もスイスイ行けるし、燃費も良好。そんなスモールサイズのSUVは、等身大で乗りたい車の代表格だ。上に戻る
高橋 満=文


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