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また、テキ屋のくじを買い占めて当たりが出るか、といった体当たり企画で人気を呼んだヒカル君(チャンネル登録者数419万人)は、自分のブランドを立ち上げたり、宮迫博之さんのユーチューブチャンネルのプロデュースを始めたりと、多方面で活躍しています。
ユーチューバーにはいろいろと問題を起こす人もいるので、年配の方には「なんだ、最近の若いヤツらは」と思われがちですが、若い子たちの支持をバックボーンにしつつ、ユーチューブの世界にとどまる必要だってないのです。
かつてユーチューブは、スマホかパソコンで見るイメージのメディアでした。しかし今では、家のリビングの大画面で堂々と家族で見ている。最近のテレビのリモコンには、テレビのチャンネルと同列で、ユーチューブのボタンがついてくる時代。

「1日5時間」ユーチューブを見る子どもたち

ユーチューバーという言葉が生まれて7、8年。ビジネスマインドを持ったユーチューバーも出てきているので、これからオールジャンルでいろんなことができる逸材がますます増えていくはずです。だからこそ、若い子たちは次々とユーチューバーに憧れ、そしてユーチューブに夢中になります。僕には今、8歳、5歳、2歳の3人の子どもがいますが、みんな家でテレビは1秒も見ていません。でも、ユーチューブはそれぞれ1日5時間近く見ている。
『メディアシフト YouTubeが「テレビ」になる日』(宝島社)。
この状況、わが家が特別なわけではなく、こうした「テレビをまったく見ない層」は年々増加の一途です。そもそも、家にテレビがないのが若い世代では当たり前だったりします。
今の時代の子どもはやることが多くて忙しいから、自分の自由にできる時間に対してシビア。限られた時間で何をするか?となったら、自分の好きなものだけに没頭したい。
その意味でもユーチューブは最適なツールです。なぜなら、個々の視聴者が過去に見たものを分析して、次に見るべきものをオススメしてくれるわけですから。
 
関口 ケント:YouTubeアナリスト
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記事提供:東洋経済ONLINE


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