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2020.11.18

今でもファン多数!日産「ラシーン」の四半世紀を経て消えない個性の秘密

「中古以上・旧車未満な車図鑑」とは……

vol.16:「ラシーン」
日産、1994年〜

「Be-1」、「パオ」、「フィガロ」と続いた日産の大人気を誇ったパイクカーシリーズの、夢の続きか!? と思わせたのが「ラシーン」だ。
登場したのは1994年、フィガロ生産終了から2年後のことだ。
全長4210×全幅1695×全高1515mm(タイプIII)。
しかし、パイクカー三部作が「マーチ」をベースに開発され、いずれも台数や期間限定で販売されたのとは異なり、「ラシーン」は「サニー」がベースであり、しかも限定車ではなく量産車として開発されたモデルだった。
当時は「SUV」という言葉がなく、トヨタ「ランドクルーザー」など本格的な4WD車は「クロカン4WD(クロスカントリー4WD)」と呼ばれ、クロカン4WDとミニバンを含めて「RV(レクリエーショナル・ビークル)」とカテゴライズされていた時代。
その中で「アウトドアだけでなく、街乗りにも使いやすい4WD車」という、新しい市場にいち早く参入したのがスズキ「エスクード」で、続いてトヨタ「RAV4」、そして日産が「ラシーン」で追従する格好になった。


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