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乗り物では味わえないランニングのスピード感が好き

ランニングは移動のための手段だと考えている、と竹谷さん。
「走るという動き自体が楽しいというよりは、走ることのスピード感や機動力の振れ幅が楽しくって。出張先では必ず走るようにしていますが、歩きでは回り切れない範囲をフットワーク軽く回れるのがいい。
先日、出展を予定しているマラソン大会の下見で長崎に行ったときも20kmほど走ってきました。坂が多くって地元の人にはタイムを出しにくいコースなのでしょうが、観光客目線だと街並みを眺めて歴史を味わいつつ、観光として走れる。気が付いたらもう20kmなの?という感じで。このスピード感は、乗り物に乗っていては味わえません」。
竹谷浩
近所の仲間にはアクティブな友人が多く、それもランニングの継続にひと役買っている、
「毎週水曜日の朝に、葉山のホームマウンテンである仙元山を走るグループランをしています。7kmほどの距離を1時間強かけて走るのですが、走り終わってから都内へ出勤する電車に間に合うよう、6時スタートで集まっています。
毎週同じ時間に走ることで季節の変化を感じられるのと、それを仲間と一緒に体感できるでリフレッシュできます」。
竹谷浩
仙元山トレイルクラブと銘打って走り始め、もう4年目になるとのこと。自然豊かな葉山という環境を存分に活かしたランニングライフだ。
「アクティブな知り合いが多いので、突然の山遊びやランの誘いにも躊躇なくのれるような体力はこれからもキープしていきたい。それと今は免疫力が低下してしまわないよう、疲れの残らないボリュームにとどめることも意識しています」。
走ることをひとつの手段として、仕事でもプライベートでもコミュニケーションを楽しむ。タイムを狙うランナーではないかもしれないけれど、これも立派なランナーの形で、そのためにも走ることを欠かさない。
竹谷さんは最近、年々硬くなる体を前に、ケガをして走れなくなることがないよう事前にケアをすることに注力しているという。後編ではそのあたりの秘訣やお役立ちアイテムを教わることにしよう。
竹谷浩
RUNNER’S FILE 22
氏名:竹谷 浩 
年齢:45歳(1975年生まれ)
仕事:スポーツメーカー セールスマネージャー
走る頻度:週1~2日程度
「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
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礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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