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Day 30 SAT.
これからのマーシー一家の商売繁盛を祈念すべく鶴岡八幡宮へお参りに

[マーシー]靴6万5000円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688) [サチ]コート3万6000円/エストネーション 0120-503-971、デニム3万円/マディソンブルー 03-6434-9133、ブーツ4万8000円/ピッピシック(RHC ロンハーマン 0120-008-752)、ニットは私物
「お参りに行かない?」。行き先は、家族の大きな行事の前には必ず訪れる、地元・鎌倉の守護神、鶴岡八幡宮だ。
高付加価値な作物を提供する小規模農業ビジネスは、思っていたよりも順調ではあるが、まだまだ付け焼き刃的でビギナーズラックに助けられている面も否めない。しっかりと足場固めをして持続可能な事業として飛躍せねば。そんな思いからの神頼みだ。
「行こ行こ」と妻。彼女は彼女でヨガインストラクターとしてユーチューバーへの道を模索しており、お互い、いわゆる「ニューノーマル」な生活に向けてあがいている最中である。
神前に向かうために、白シャツとジャケット代わりのダッフルを羽織り、久々の革靴を合わせて、いくばくかのきちんと感を出してみた。デニムはまあ、いつものアレだが、パリッとしたやつを洗濯してしまっているので、そこはご愛敬。
最近はもっぱらSNSで大人気のコツブも散歩がてら、一緒にお宮へ向かう。お参りを終えると「海のほうに行かない?」という妻からの誘い。これに応じて、大好きなマジックアワーの浜辺を歩く。今日は子供たちを実家に預けているので久しぶりの夫婦水入らずだ。ふたりのトークはいつの間にか昔話に。
「マーシーって亞藤忠を辞めたの、思いつきだったよね」「そうだっけ? たぶん大志があったんだよ」。考えてみれば、凧のようになりゆきにまかせふらふらと飛んだ社会人生活だが、妻がずっと手綱をとっていてくれたのかもしれない。
「ありがとう」が自然とこぼれる。「お互いさまよ」。こんなふうにこれからもふたりで歩いていきたいと強く思った。「お前はどうだ?」「ワン!」。コツブも異論はないようだ。
着回しアイテム

【1】「PS ポール・スミス」のコート
ストームガードや水牛トグルが備わるオーソドックスなデザインながら、ブランケット風のライン使いが目を引く一着。フードの内側に襟が付くため、着こなしの幅も広い。7万円/PS ポール・スミス(ポール・スミス リミテッド 03-3478-5600)
【12】「ビームス プラス」のシャツ
オーセンティックなアメカジ感を表現した超長綿ブロード素材の日本製シャツ。汎用性は無限大。1万8000円/ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 03-3746-5851)
【14】「リーバイス ビンテージ クロージング」のデニム
ライトインディゴが海男的な、’80年代初頭のリーバイス501復刻版。ノンセルビッジモデルの先駆け。2万8000円/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


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