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ジャズ界の洒落者列伝、TOP5は誰だ!?

──ジャズマンって確かにビシッと決めてますけど、スタイルに遊びがありますよね。
服も楽器も見せ方がお洒落。でもこの見せ方ってめちゃくちゃ重要なんです。例えばチャーリー・パーカーは素晴らしい音を出す天才。間違いない。一方トランペッターのディジー・ガレスピーはもちろん技術もあるんですが、楽器の見せ方がうまい。
──どんな見せ方なんですか?
トランペットの朝顔(ベルと呼ばれる先端部)が曲がって上を向いているんですよ! そんなことってあります? 楽器自体を変形させるなんて!
──反則すぎる(笑)。でも、チャーリー・パーカーのほうがテクあるんですよね?
ところが一緒に演奏していると、ディジーのほうばかり目が行っちゃうんです。これはもう、演奏と同レベルのテクニックですよ。どう見せるかを追求したディジーは、のちのジャズマンに絶大な影響を与えたと思います。
──そのほかのお洒落番長もぜひ、教えて下さい。
ブルックス ブラザーズのアーカイブ本に載っているマイルス・デイヴィスを見ながら。
まずはマイルス・デイヴィスでしょう。何せ当時のブルックス ブラザーズの顧客ですから。それからセロニアス・モンク。この人はピアニストで、ハットと眼鏡が洒落てるんです。凝った竹フレームの眼鏡とか。
──ピアニストで動けないから、顔面回りで勝負したんですかね?
たぶんそうです(笑)。それからロイ・ハーグローヴは服が本当にお洒落。スーツに蝶ネクタイに……ナイキのスニーカーかよ!って。
──ジャズ界の洒落者列伝、調べたら面白そうですね。
やっぱり、服ってパワーがあるんです。僕ですらオーシャンズを読んで服を見ると楽しいし、ときめきます。前に進むための力になりますよね。
楽器は高額だし、どんどん買い換えるわけにはいかないけど、服なら十分アップデートできると思うし。


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