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道具としての機能よりも、道具としての愛しさが抜群に高い

トランギア
メスティンの生産ライン。格好いい人が作っている道具は、間違いなく格好いい。
ちなみに、全てのトランギア製品はスウェーデン本社の奥にある工場で作られている。そこでは、今も職人たちが1つひとつの製品を手作業で組み上げ、細かな検品作業を行なっている。
ブームの煽りを受け、メスティンが手に入りづらい状況が続いているが、この作業工程の細かさとそのこだわりを見れば、生産数が限られる理由と同時にそのクオリティの高さに納得がいく。
2018年からは外部から新たなCEOを招き入れ、生産ラインの効率性を見直しつつ、情報発信など新たな取り組みにも力を入れ始めた。
トランギア
2018年からCEOを務めるマグナスが、歴史あるブランドに新たな風を吹かせている。
より便利で機能的な製品は、トランギアのほかにいくらでもあるだろう。しかし、彼らの製品は造りと機能がシンプルであるがゆえに、使い方を工夫する楽しみがあり、壊れにくく、メンテナンスもしやすい。なにより愛らしく、道具としての魅力が抜群に高い。
美しくも厳しい大自然と長年付き合ってきた、アウトドア先進国で愛され続ける道具は、私たち日本人に余暇の楽しみ方と自然の中での過ごし方を伝えてくれる道具でもあるのだ。
トランギア
[問い合わせ]
イワタニ・プリムス
03-3555-5605
www.iwatani-primus.co.jp
「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る
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池田 圭=取材・文 矢島慎一=写真


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