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優れたアウトドアブランドが生まれる背景とは

トランギア
スウェーデン人の真面目で非常にシャイな性格は、どことなく日本人に似ている。
トランギアの母国・スウェーデンの人口は、東京都とほぼ同じ1千万人弱。本州の約2倍の広さを持つ国土の多くは深い森林に覆われ、東にバルト海、西にはスカンジナビア山脈に挟まれた自然豊かな国である。
トランギア
短い夏を目一杯楽しむために、北欧のアウトドアブランドは進化を続けた。
スウェーデンでは国民全員に「自然享受権」なる権利が与えられている。土地の所有者に損害を与えない限り、野生のキノコや果物を採取したり、ピクニックやキャンプをしたりと、豊かな自然の中どこでも誰でも自由に遊ぶことが許されている。
このような地理的、法律的背景があったため、余暇を得たスウェーデン人たちはこぞってアウトドアに繰り出すようになった。6〜8月の短い夏を謳歌すべく、各地の自然に分け入っていく彼らの熱量は驚くほど高い。
トランギア以外にも、プリムスやホグロフス、ヒルバーグ、フェールラーベンなどなど、スウェーデンが数々の実力派アウトドアブランドを輩出してきた背景には、こうした理由があるのだ。
トランギア
スウェーデンの人々は、自然の美しさと厳しさの両面を身をもって知っている。


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