サステイナブルな素材使いや立体裁断に定評のあるオランダの雄、ジースター ロゥ。
モノづくりに並々ならぬ情熱を注ぐ彼らが、また独創的な新コレクションを発表して注目を集めている。
アムステルダムの本社に眠る3万点以上ものヴィンテージアイテムからインスピレーションを受けて誕生したこのコレクション。デザインは長年ブランドを離れていたレオ・ブランコヴィッチ氏とマーリー・ナイセン氏が担当した。
実は親日家でもある両名。レオ・ブランコヴィッチ氏は、今作が生まれた背景についてこう語る。
「ジースターのアーカイブは、世界でも有数のヴィンテージコレクションです。パイロットスーツや軍服、潜水器具まで、なんでも揃っているんです。今回のコレクションは、日本の漫画やアニメ、サイエンスフィクションからも影響を受けています」。
ありとあらゆる要素をミックスして完成したアイテムは、どれもひと目で印象に残るデザインとなっている。
例えばこのジャケットもそうだ。ウエストポケットや上腕部のフラップポケットからはミリタリー要素を感じるが、同時にSF映画の戦闘服のような近未来感も漂わせている。
ジャケットとセットアップで着られるカーゴパンツも用意。太ももに隠しジッパー付きの大きなポケットを装備するほか、腰に配したポケット、ヒップを覆う大きなバックポケットなど、とにかく収納力がハンパじゃない。
こちらのジャケットは、フードの高さを調節できる。再生ナイロン100%でリサイクルでき、そのうえPFC(過フッ素化合物)不使用の撥水剤を使うなど、環境面にも配慮されている。
メンズではほかにもベストやシャツを展開し、ウィメンズではタフな女戦士を思わせるワンピースやジャケットなどもラインナップする。
2人のデザイナーがこれらのアイテムに込めた思いは、このインタビュー動画からも感じ取れる。
ジースター ロゥの魅力はデニムだけに留まらない。彼らのアーカイブから生まれたイケてるコレクションは、時代を超越した新たなアイコンになり得るだろう。
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