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2020.11.15

ファッション

他に類を見ないユニークデザイン。いい大人のためのハイセンスなダウンが集結!

異素材、フリンジ、シースルー。そんなユニークなダウンの存在をご存知か。
機能はもちろんデザインにおいても進化が止まらない、いい大人が楽しむべきハイセンスなダウンを集めてみた。
 

機能とデザインが融合した未来的で今日的な傑作

26万6000円/3 モンクレール グルノーブル(モンクレール ジャパン 0120-977-747)
3 MONCLER GRENOBLE 3 モンクレール グルノーブル
重厚でいて軽快、まるで宇宙服のような未来的外見。そこには、ブランドが熱を入れるデザインとテクノロジーの融合が見て取れる。
最大のキモは、白いシェル上の細かな筋。「ダイニーマ」という世界で最も軽く、最も耐久性の高いファイバー素材を使うことで凡百のダウンジャケットと一線を画すのだ。強靭な繊維を由来とするカリッとした物質的存在感も独特で、もはや服の領域を飛び越えたともいえる。
街と雪山を股に掛けるパフォーマンスギアとしての神髄は、内部にも宿る。表面の縫い合わせを熱融着で処理しつつ、ダウンのパッキングにもひと工夫。ダウンを入れる袋を貼り合わせた幅広の口から羽毛を詰め、高い断熱効果を実現しつつ羽根を抜けにくくした。そのほか、ライニングには高性能のメンブレンを使った2重構造を採用し、左前身頃の裏地にシリコン製のコードスルーが付いたメディア機器用ポケットを装備。
思えば、宇宙開発は遠い未来ではなく現在進行形の関心事となった。このきわめてハイテクノロジーな一着も改めて示唆するのだろう。未来は僕らの手の中だと。
 

ブランドの“らしさ”が滲むのは美しい異素材使いからだけでなく……

14万5000円/サカイ 03-6418-5977
SACAI サカイ
デザイナー阿部千登勢さんの作るジャパンモードには、息を呑むような"らしさ"が存在する。不思議な違和感をはらんだ、美しい調和。ともするとそれはパラドックスのようでいて、多様な価値観が交錯する現代の縮図といえるかもしれない。
適度な光沢を湛えたナイロンシェルに、ざらっとしたリジッドデニムをドッキング。今作に見られる鮮やかな異素材ミックスはブランドの十八番であり、“らしさ”を端的に示す表現方法だ。
ヨーク、ポケット、肘当て部分にパッチングされたデニム生地は、切りっぱなしの手法も駆使することで、アイコニックなデザインシンボルへと昇華される。と同時に、マテリアルの配置を考慮し、シェルの擦り切れ防止のための補強材としても機能。ファッション性と実用性のさじ加減が秀逸で、ブランドコンセプトである「日常の上に成り立つデザイン」を高次元で実現した。
ところで実はこちら、正確にはダウンジャケットではない。というのも、中綿にはあえて「プリマロフト」を採用している。ダウンに劣らない保温性や軽量性を担保したうえで、撥水性や柔軟性を備えた機能性素材。しかも今回使用したのは、リサイクルポリエステル100%のもの。サステイナブルな視点も、これからの日常には欠かせない。つまりはそういうことなのだ。


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