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“限りある人生”を意識した脳梗塞

購入時点での走行距離は6万km。“ドライブとかではなく、ほとんど仕事”で昨年末くらいまで乗り続けた結果、11万kmまで延びた。ただ、一度だけ名古屋〜京都〜大阪まで出掛けたことがあるという。それが、冒頭の名刺の件に結びつく。

「実はその前に都内でほかの車にぶつけられて」。幸い佐藤さんに目立った外傷はなかったし、カングーも修理できる範囲だったが、念のために病院へ行ったら思わぬことを告げられた。

脳のレントゲン写真に影があるというのだ。すぐに大きな病院を紹介され、改めて検査を受けると「脳に血栓が見つかったんです」。

医者によれば「今、半身マヒの症状が出てもおかしくない」というほど大きかったという。症状はないが、明らかに脳梗塞だと言われた。



脳梗塞で体にマヒが出れば、仕事を続けられないのはもちろん、何から何までガラリと変わる。当たり前のように、佐藤さんは“人生の残りの時間”を考えるようになった。

「経過を見ながら治療をしようということになり、2カ月後に再検査をしたところ、運良く血栓が消えていました」。

ホッと胸をなで下ろすとともに、食事や生活習慣を見直した。同時に、それまでひとり旅なんてしたことも、やりたいとも思わなかったのに、「カングー」でロングドライブをしたくなったという。「全治した今でも変わらずですが“時間を有意義に過ごしたい”と思うようになりましたね」。



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