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LAC伊豆下田ユーザーとの町づくり

日本の多くの地域と同じように下田市も高齢化が進んでいる。2015年の総人口に占める65歳以上の割合は4割近く。
その背景には若い世代の多くは進学で下田を離れる事情があり、観光に勤しむ地元の人たちも高齢者が多い。しかしLACは若者を呼び寄せる。その若者たちが、町を活気づけている。

「観光地ながら中心地でも夜7時を過ぎると人の姿が見えなくなるのが下田です。けれどLACは、いつも若い人たちで賑わいを見せています。
彼らの多くは一見さん的な旅行者というより、もっとローカル事情に関心を持っているのが特徴。長めの滞在やリピート滞在を通して、下田という町をより深く知ることに興味を抱く人たちです。
そのため地元の人にも顔馴染みができ、また顔が知られていくので、『空き家があるから改築して何かお店や新サービスを始めてみない?』と促したり、『LACに来る連中はいい奴らだから応援する』といった声が聞かれるようになりました」。
7月から本格始動した空き倉庫の利活用プロジェクト「ウィズ・ア・ツリー」。LAC伊豆下田のユーザーを中心に、この巨大倉庫が新しい交流の場に生まれ変わる。詳細はこちら
実際、LAC伊豆下田ユーザーを中心に『ウィズ・ア・ツリー』というプロジェクトが始まった。
空き倉庫を所有する建築家さんの「町の人が交流する場に作りかえたい」といった思いから始まったもので、“下田にいる人と下田に来る人を繋ぐ場所”として期待されている。
現在は空間の利用方法に関する協議やリノベーションプランの策定中にあるが、完成後にはこの場所を目的に下田に新しい人たちが訪れると予想される。
そして彼らは恐らく従来の観光戦略では捉えきれなかった人たち。下田の土地柄に小さくない関心を抱く、“未来の市民”の可能性さえはらむ若者である。
町に活気をもたらすのが仕事の長谷川さんも、祭りに参加するほど地元の人たちとの交流を深めてきた。


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