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全身を使うラジオ体操でスタートダッシュ!

―まずは「腕と脚を曲げ伸ばす運動」。動きが大きくてキツそうですね。
新田 : ラジオ体操第2はダイナミックな動きが中心なので、スピードアップすると相当キツいはずです。この体操は両腕、太モモ、ふくらはぎの筋肉を集中的に鍛えられるエクササイズ。
特に、カカトをできるだけ高く上げるようにすると、ふくらはぎの筋肉に筋肉痛になるほど刺激が入ります。最後は両腕が上がらなくなるというくらいまで追い込むようにしてください。
【腕と脚を曲げ伸ばす運動】
ラジオ体操
ラジオ体操第2の定番。両腕を上へあげ、リズミカルに腕と脚を曲げ伸ばす。 
―最初のエクササイズだけすでに出し切っちゃう感が……。
新田 : 最初にキツめのエクササイズを行う理由は、全身の筋肉にスイッチを入れるためです。後先考えず、とにかく追い込んでください。

体をねじる運動でお腹まわりをシェイプアップ

―続いて「体をねじる運動」。これはどの筋肉に効くんですか?
新田 : お腹まわり(体幹部)の筋肉全般です。大きな筋肉を一気に鍛えられる、とても効率的なエクササイズですね。しっかりと脇腹に意識を集中して体をひねりましょう。
【体をねじる運動】
ラジオ体操
腕を体に巻きつけるよう小さく振って、左右に2回体をねじったら、反動をつけて同方向に2回大きく体をねじる。逆側も同様に。

MAXスピードでジャンプして心拍数を一気に上げる

―最後に「両脚で跳ぶ運動」。ジャンプには、関節や筋肉をリラックスさせてあげる効果があるんですよね。
新田 : 今回の場合はリラックスというよりはより心拍数を上げることが狙いです。通常のスピードで行うときと同様、肩まわりは脱力して、力まないように、腕を重りのようにして体を上下動させるイメージです。そうすることで、より強い負荷がかかります。
【両脚で跳ぶ運動】
ラジオ体操
両手をぶらぶらさせながら高く4回ジャンプする。次に両腕大きく真横に開きながら2回開脚ジャンプ。
―今回のラジオ体操トレーニングはスピードバージョンのみですね。
新田 : そうですね。負荷が高いので、食後と就寝前はやめたほうが無難。食後なら少なくとも1時間くらいは間を空けてください。また、就寝前に行うと体が興奮しちゃって寝つけなくなる可能性があります。
【スピードアップバージョンの参考動画はこちら】


「ラジオ体操2.0」
誰しも子供の頃に、一度はやった記憶があるだろう「ラジオ体操」。そのルーツは戦前までさかのぼる。そして、馴染み深い現在のラジオ体操第1は1951年、第2は1952年に正式制定されたものだ。そんな“国民的体操”を子供や高齢者のための運動と思ってはいないだろうか? それは大きな間違い!ラジオ体操は体の構造を徹底的に研究して考案された「スキのない全身運動」なのだ。これを極めれば、特別な筋トレやストレッチをせずとも体を進化させられる! 上に戻る
【取材協力】
ハイアルチ 吉祥寺スタジオ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-17-18
電話番号:0422-22-7885
営業:10:00~22:00(平日)、10:00~19:00(土・日・祝)
http://high-alti.jp/
空間をまるごと低酸素状態にしたスタジオで行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」を、気軽かつ、リーズナブルに体験できる日本初のハイアルチテュード専門スタジオ。専門トレーナー指導のもとでのトレーニングなので、安全に効率よく鍛えられる。都内では、吉祥寺のほかに、三軒茶屋、代々木上原にスタジオを構える。
実践してくれた人】松森 亮さん
千葉県船橋市出身。1977年生まれのオーシャンズ世代。市立船橋高校サッカー部時代は選手権全国優勝を経験。U-20日本代表選出され、1996年にジュビロ磐田とプロ契約。引退後はジュビロ磐田で2015シーズンまで広報や運営に携わる。2020年より高地トレーニングスタジオ『ハイアルチ』吉祥寺のGMを務める傍ら、並行して、女子サッカークラブのアドバイザーやモデル業も行うなど精力的に活動中。
楠田圭子=取材・文 渡邊明音=写真


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