「Camp Gear Note」とは……ヘッドランプなんて小さな道具、どれを選んでも一緒でしょ?
そう考えているあなたにこそ読んでほしい、ヘッドランプ選びのポイントをまとめてみた。
まずは主な用途を思い描きつつ、以下の6つのポイントを押さえれば、きっとあなたに最適なヘッドランプに出合えるはずだ。
①サイズと重量で大きく3タイプに分けられる
ヘッドランプを大きくグループ分けすると、サイズと重量で3つのタイプに分類することができる。
ひとつめは、機能と重量のバランスに優れるスタンダードタイプ。2つめは、光量やバッテリーの持続時間はスタンダードタイプに劣るが、軽量で小さく収まることが魅力のコンパクトタイプ。そして、重量よりも光量の強さや持続時間に重きを置いたリアバッテリータイプの3種である。
初めの1台には、バランスの良いスタンダードなモデルをおすすめしたい。
キャンプや登山で使うならば、重量は100g前後を目安に選ぶのがオススメ。光量やバッテリーの持続時間はモデルによる違いが大きいので、価格だけで選ばず、スペックをよくチェックしよう。
荷物をコンパクトにしたいならば、軽量なモデルもありだろう。かつては小さな電池を使うため光量やバッテリーの持続時間に難があったが、近年のモデルは大幅に問題が改善されている。サブ機として1台持っておくのもいい。
3つめのタイプは、後方にバッテリーを配することで光量や持続時間に強みがある。重量はある程度あってもフィット感が高いモデルを選べば、使用時に重さはそれほど気にならない。
トレランや釣りなど夜間に行動をする前提のアクティビティで活躍するが、キャンプではここまでのものはなくてもいいかも。釣りなどにも併用するつもりであれば、初めからこのタイプを選ぶのもありだ。
②光量(ルーメン)とバッテリー持続時間に囚われすぎないこと
タイプを選んだら、次に光量とバッテリーの持続時間をチェックしよう。
パッケージに表記される光量は、バッテリーが満タンの状態で、もっとも明るい設定にした数値である。もちろん、この数値が高いに越したことはないが、実際に最大光量で使い続けることはほぼない。ある程度光量を落とした状態で、どのくらいバッテリーが持つのかを重視しよう。
さらに、バッテリーの減りとともに光量は自然と落ちることも覚えておきたい。
安価でも最大光量値が驚くほど高い製品も存在するが、こうしたモデルは100%の明るさを維持できる時間が短く、あっという間に光量が落ちてしまうものも少なくない。
スペック数値だけで判断せず、信頼できるブランドのものを選ぼう。
ちなみに、月明かりが1ルーメン、ロウソクの光は10ルーメンほどと言われている。夜間行動時も100ルーメンほどあれば問題なく行動できる。
キャンプサイトを照らす役割はランタンに任せるのであれば、ヘッドランプの光量はそれほど強くなくても問題ないと考えることもできる。
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