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ウッドデッキのある家が暮らしを外へ広げてくれる


「いい波だった!」「最後の惜しかったなぁ」と感想を交わしながらターコイズブルーのドアを開ける。玄関は、海から戻ったばかりの板を立てかけるのに十分なスペースを持っているから、気兼ねなく外を家に持ち込むことができる。
「玄関が広いって、贅沢だよねぇ。でも、玄関って外と中をつなぐ場のひとつだから、サーフィンでも農業でもキャンプでも、外遊びを楽しむ人にとってこの広さは重要でしょ」。

この家は海に向かって開くように建てられているのが魅力だが、家中の窓が大きく光をふんだんに取り入れられることはもちろん、出入り口である玄関の木の壁面やコンクリートの床面がこうして外とひと続きに造られていることも、外への広がり感を演出するのに一役買っている。

マーシーは、いつの間にかウッドデッキでBBQの支度を始めていた。玄関のすぐ脇に造られているウッドデッキは、リビングダイニングとつながっていて、こんな晴れた日には、第2のリビングとして活躍する。
「あ、ビールはキッチンから持ってきて。ついでに俺のも!」というときだって、ひょいっと敷居をまたいでリビングを横切るだけで、冷蔵庫に手が届く。
屋内から見ると、大きな窓が外と中の境界線を曖昧にし、ウッドデッキが屋内を拡張しているその風景に、ものすごい開放感を覚える。
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