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社員のモチベーションを高めるアイデア

体の組成を測って、現状を把握する。それなら誰でも簡単にできそうだが、“かわる”ことがいちばん難しいように思える。とっておきの施策はあるのだろうか?
「プログラムに継続して取り組んでもらうためには、モチベーションを高める必要があります。そこで定期的に歩数イベントを開催して、歩数の順位をデジタルサイネージ上で掲示したり、ウェブ上でリアルタイムに表示しています。優秀な成績を収めた社員には、景品もプレゼントしています。
また、2019年4月には設立75周年記念行事の一環として秋田県でフォトロゲ・イベントを実施しました。これは、チーム制で写真を撮りながらウォーキングを楽しむイベントで、大反響で終わりました」。
タニタの全社員が集まって行った「フォトロゲ・イベント」の様子。
イベント期間中は、社員の1日の平均歩数が1000歩ほど増えるという。なかには1カ月で200万歩という大記録を達成したレジェンド社員もいるとか。
「イベントを定期的に開催することで、社員の行動にも『ふた駅分歩く』『エレベーターを使わずに階段を使う』といった意識の変化が見られるようになりました」。
こうした変化は、PDCAサイクルの中でもっとも難しい「きづく」から「かわる」に移ったことの証といえる。ゲーム要素を取り入れた歩数イベントが、高い効果を発揮したのだ。
 

ダイエットを成功させるためのヒント

最後に、ダイエットを成功させるためのコツを丹羽さんに伺った。
「当たり前かもしれませんが、ダイエットに大事なのは“継続”することです。そのために、まずは自分を知ることが大事。どんな状態で、何が足りないのかを数値ではかって、理解することです。
続けることはいちばん難易度が高いですが、自分に合う方法で実践してください。うちの社員でたとえると、運動が好きな人はフィットネスクラブに通ったり、ジョギングなどのスポーツに勤しんでいます。
一方、運動が苦手な人はタニタ本社の社員食堂で提供される栄養バランスの取れた定食を食べ、普段の食事に置いても、摂取カロリーをコントロールするように心掛けています」。
 
まずは体組成計や定期検診によって自分を正確に知ること(「はかる」「わかる」)。そして目的を達成するためには何をすればいいかを知り(「きづく」)、行動を始め、継続する(「かわる」)。
タニタの健康プログラムは、ヘルシーに痩せたいオーシャンズ世代にとっても“黄金サイクル”となるはずだ。
「ダイエットのモチベアップ術」とは……
一念発起してダイエットを始めたものの、「仕事が忙しくて時間がない」「なかなか成果が出ない」といった理由で諦めてしまった経験はないだろうか? 継続していくためには、正しい知識を蓄えてモチベーションを上手にコントロールしていくかが鍵。ここでは、ダイエットを“習慣”に変えていくためのヒントを探っていく。
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押条良太(押条事務所)=取材・文


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