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タニタのノウハウが込められた5つのポイント

タニタ食堂のこだわりを、レシピ本にも掲載されている秋の人気メニュー「さんまの韓国煮定食」を例に紐解こう。
メニューは、主食が「金芽米ごはん」、汁物は「長ねぎのすまし汁」、主菜が「さんまの韓国煮」、副菜が「春雨のカレー炒め」と「海藻サラダ」だ。レシピの詳細はコチラから。
「ごはんと汁物、タンパク質の主菜、野菜料理の副菜と副副菜からなる一汁三菜が基本スタイルです。摂取カロリーは500kcal前後に設定しています。
成人男性にとっては少々物足りないと思うかもしれませんが、このカロリーで満腹感を最大限に感じることができる点がタニタ食堂のメニューの特徴です。
さんまの韓国煮は、数あるタニタの料理の中でも特に大好評のレシピ。コチュジャンで味付けしたピリッとした辛味が癖になります」。
こだわり①
野菜をたっぷり使う
「厚生労働省が推奨している1日の野菜摂取量の目標は350g。タニタ食堂は1つの定食につき、約200g前後の野菜を使用しているため、日頃の野菜不足を補えます。また、野菜はできるだけ栄養価が高い旬のものを選んでメニューを考えています」。
こだわり②
あえて噛みごたえを残す調理法
「脳が満腹感を感じるためには咀嚼の回数を増やすことが肝心です。そこで野菜を大きめにカットして、火を通し過ぎない調理をすることで噛みごたえのある硬さに調理しています。
また、脳が満腹を感じるのは食事を始めて20分ほど経ってから。そこで時間をかけてゆっくり噛んで食べてもらうことで、ボリューム以上の満腹感を感じることができます。ちなみにお店にはテーブルにタイマーを置いています」。
こだわり③
味付けには出汁やスパイスを駆使
「素材そのものの美味しさを感じてもらうため、味付けは控えめにしています。特に塩分量は健康面も考えて、1食あたり3g以下に抑えています。
ただ、美味しくないと意味がありません。そこで塩の代わりに出汁やスパイスを活用して味にアクセントを加えています」。
こだわり④
目で満腹感を感じる盛りつけ
「いくらヘルシーなメニューでも、見た目がよくなければ食事は進みません。そこで旬の野菜をたくさん使って、できるだけ季節感のある彩り豊かな盛りつけを心がけています。こうすることで目でも満腹感を感じることができます」。
こだわり⑤
ごはんは1膳100gが目安
「タニタ食堂ではセルフサービス形式をとっており、ごはんはお客様ご自身でよそっていただきます。ごはんの量を調整しやすくするため、お茶碗には目盛りがついています。タニタ食堂が推奨するごはんの量は100g(約140kcal)。
意識的にごはんを少なめにして、その分野菜を多く摂ってもらうことで満腹感を感じてもらえるよう工夫しています」。
驚くべきことに、タニタ食堂では、すべての食材を0.1g単位で計量しているという。ここにも「はかること」に重きを置くタニタマインドが十分に生かされている。


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