■狭い道でもスイスイ行ける「イグニス」
全長3700×全幅1690×全高1605mm。例えばかつての日本でもよくあった、未舗装で、石が転がっていたり、凸凹の多い道路は、今でもインドや東南アジア、アフリカと、世界各地にある。
そういう道は4WDじゃなくてもいいから、ちょっと車高の高いSUVタイプが走りやすい。石をまたいだり、凸凹道を走っても車体をこすらず走ることができるからだ。
しかもそうした道の多くは狭い。そんなニーズにピッタリな車として開発されたのが「イグニス」だ。先述のようなニーズのある海外だけでなく、日本でも販売されている。
2016年に登場した「イグニス」の全長はトヨタ「ライズ」より短い3700mm。1.2L+モーターのマイルドハイブリッドモデルのみとなる。2WDと4WDがあり、4WDは雪で滑ったら後輪も駆動するという、いわゆる生活四駆だ。
1〜2名で移動することがほとんどで、狭い道が多いけど軽自動車はちょっと、という方は、一度乗ってみてほしい。
■ハスラーじゃちょっと…… という人に
クロスビー
全長3760×全幅1670×全高1705mm。アウトドアへガンガン出掛けるけれど、狭い道が多い、あるいは車庫が狭いといった人にオススメなのが、2017年に登場した「クロスビー」。
見た目は軽自動車の「ハスラー」に似ているけれど、「クロスビー」は「イグニス」や、コンパクトワンボックスの「ソリオ」などと同じプラットフォーム(骨格の基本部分)が使われている。
全車1Lターボ+モーターのマイルドハイブリッドを搭載。一部グレードのラゲージにはフロア床と、後席の背もたれに防汚タイプの素材が使われていて、汚れたものや濡れたものを気兼ねなく積める。
またラゲージ床下を使えばベビーカーを立てて積むことも可能で、助手席の背もたれまで倒せば長尺物も載せられるなど、軽自動車で培った使い勝手の良い細かな工夫があちこちに散りばめられている。
小さな車を作り続けているスズキだからこそ、さまざまな気の利いたスモールSUVをここまで細分化できている。それぞれの使い勝手にあった一台が、きっと見つかるはずだ。
「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……
かつてメルセデス・ベンツがコンパクトクラスと冠した「190」の全長は4430mm。つまり、これより小さい車は“スモール”と呼んでいいと思う。日本の狭い道路もスイスイ行けるし、燃費も良好。そんなスモールサイズのSUVは、等身大で乗りたい車の代表格だ。
上に戻る 籠島康弘=文