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「ムーンフェイズ=高い」という常識を覆した前代未聞のカジュアルウォッチ

いまや時計は、時間を知るための道具という以上に、日常を豊かに彩り、個性を主張する大切なアイテムになった。
それだけに自分らしいスタイルにこだわりたいし、多様化するライフシーンに合わせるならば1本では足りない。しかし時計は高価であり、気軽には買えないものだ。
日本に留学していた2人の時計好きの若者が直面したのもそうした壁だった。大学を卒業し、社会に出た記念に好みの時計を買おうと思っても手が出ない。
そこで思い立ったのが、自分たちが本当に欲しいと思う時計を自分たちで作ることだったのだ。
「自分たちが手に入れられる、本当に欲しいと思える時計を」。という想いから生まれたカルレイモン。「クラシック シンプリシティ」ステンレスケース、38mm径、クオーツ、5気圧防水 3万1500円/カルレイモン info@karlleimonwatches.com
まず条件にしたのは、クラシックスタイルであるということ。
クラシックには古典というだけでなく、時代に左右されない品格といった意味もある。トレンドの移り変わりの早い現代において、それはいつまでも長く愛用できる価値と同義なのだ。
さらにベーシックなデザインにも際立つ個性を持たせた。それがムーンフェイズだ。
カルレイモンのすべての時計に搭載されるムーンフェイズ。
ムーンフェイズは18世紀に発明され、回転するディスクで月齢を表示する機能だ。約29日12時間44秒で地球を公転する月は、潮位の干満に関わり、漁師や船乗りにとっては不可欠な暦でもあった。
今では日常の重要性はそれほど感じないが、それでもキリスト教でもっとも重要なイースターはこの月齢によって毎年異なり、満月の夜に収穫したブドウで作られたワインはひときわ美味しいという話もあるなど、今でもさまざまなシーンで用いられる暦である。
その歴史的な位置づけに加え、針ではなく、月が満ち欠けするギミックがロマンチシズムを感じさせる。
そこには多忙な現代に忘れ去られた時の流れがあり、まさにカルレイモンが理想とする時計のアイコンにふさわしいという判断があったのだ。
こうして試行錯誤を繰り返し、ようやく満足できる時計が完成した。そして実現に向けて選択したのがクラウドファンディングだ。
クラウドファンディングサイトの「Makuake」にて、アナログ時計ジャンルにて歴代1位の支援を集めた(※2019年2月時点)。
その目的が資金調達にあるのはもちろんだが、それ以上に、真の時計愛好家に自分たちの時計作りへの審判を問うためでもあった。
はたして結果は、国内外から高い支持と共感を受け、3度のクラウドファンディングで計4000万円以上の支援を突破した。
かくして誕生したブランドはカルレイモンと名付けられ、大きな期待と注目を集める中、スタートしたのである。
カルレイモンのブランド詳細はコチラ
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