「ラジオ体操2.0」とは……リモートワークが続き、歩く機会がめっきり減少。しかし晩酌はやめられない。そんな生活を続けていたら、いつの間にかお腹がぽっこり。「あんな腹にはなりたくない」と常々思っていたのに……。
そこで今回は、これまで紹介してきたラジオ体操を“腹凹バージョン”としてアレンジ。放っておいたら見た目にも体にも悪い脂肪を、ツラい運動ナシでスッキリ落とせる!
【教えてくれる人】新田幸一さん高地トレーニングを街中で体験できるスタジオ「ハイアルチ」の開発者であり、プロデューサー。長年のトップアスリートたちへの指導経験を活かし、高地トレーニングの効果を最大限に引き上げるメニューを構築。現在は、浦和レッズの槙野智章選手をはじめとしたトップアスリートのほか、大学駅伝の選手たちのトレーナーも務めている。
内臓脂肪はつきやすいぶん、あっという間に落とせる
―おこもり生活が予想以上に長く続いたことで、お腹がぽっこりと出てすっかりオジサン体型になってしまったという人も多いのではないでしょうか? 平時と比べてリモートワーク従事者の歩数は約70%も減少したというデータもあるらしいです。新田 : 70%も歩数が減ったら、食事とかに相当気をつけないと大変なことになってしまうでしょうね。
―30代後半あたりから急に太りやすくなり、おまけに若いときよりもお腹が出るような太り方になってきたという話はよく聞きます。
新田 : 男性はちょっと運動不足になったり、食べすぎたりすると、内臓脂肪が溜まってしまうんでお腹がぽっこり出ちゃうんです。
―皮下脂肪じゃないんですか?新田 : 皮下脂肪は男性より女性につきやすい脂肪なんですよ。むしろ男性は内臓のまわりに脂肪がつきやすいんです。男性ホルモンが内臓脂肪の蓄積を促進するので。女性は太っている人でもお腹がぽっこりと出ている人って滅多にいないでしょう?
―そういえばそうですね。どちらかといえば下腹部がぽっこりというか、ぼってりというか。新田 : 見た目が悪いのは同じですが、内臓脂肪のほうが健康に悪いんです。生活習慣病の原因になるのも主に内臓脂肪。だから、ぽっこりお腹って危険なんですよ。
でも、内臓脂肪ってちょっと運動をすればすぐに減らせるものなんです。運動のときのエネルギーとして使われやすいので。
ちなみに皮下脂肪はなかなかエネルギーとして使えないという手強い脂肪です。だからランニングみたいな有酸素運動をガッツリやらないとなかなか減らせない。そういう意味では男性ってラッキーかもしれません。
―とはいえ、おこもりで仕事している人が急に運動しろっと言われてもなかなかハードルが高い……。新田 : 何を隠そう、ラジオ体操でも十分に内臓脂肪を減らせます。というわけで、今回はラジオ体操第1の中から、腹凹効果抜群のエクササイズを3つピックアップしてみました。かなり簡単なのに効果は絶大です。
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