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2020.10.11

ライフ

箱根駅伝4年連続区間賞の記録を持つ駅伝監督が、走ることで得た喜びと苦しみ


「37.5歳の人生スナップ」とは……
正月の恒例スポーツイベント、箱根駅伝。当然、優勝はどの大学か、ということが大きなニュースとなるが、もうひとつ注目されるのが熾烈なシード権争いだ。
10位以内に入賞すれば自動的に来年の出場権が得られる。シード権を逃したチームは、予選会で勝たねば箱根を走ることができないから、シード権を獲得できるかどうかは、チームの今後を大きく左右する。
2020年の96回大会では、最終10区でシード権外の11位でタスキを受け取った創価大学の嶋津選手が激走を見せて2人抜き、大学初のシード権を獲得した。
「前半は抑えていこうという作戦でしたが、彼は初めから攻めていきました。後半苦しむのではないかと『じっくりいこう』と声をかけたのですが、そのままの勢いでゴールまで走り切りましたね」。
試合後、そんなふうに話したのは、前年2月に就任したばかりの創価大学駅伝部監督の榎木和貴さんだ。
就任1年目でチームを躍進させたこの監督は、かつて中央大学の選手として、1994年(70回大会)から4年連続で箱根駅伝を走り、4年連続で区間賞を獲ったという記録の持ち主。4年連続で区間賞を獲った選手は、96回の箱根駅伝の歴史の中でも8人しかいない。

「20年以上前の記録です。近年、高速化している箱根駅伝の今の選手たちの記録とは比較にならないですし、指導でも、当時自分がやっていたことが今の選手に当てはまるとは限りません。ただ、大学時代の経験はその後の自分にとって、自信にはなっています」。


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