最近は、プロテインの選択肢が格段に増えてきた。
お馴染みのホエイやソイをはじめ、エンドウ豆由来の「ピープロテイン」や玄米を原料にした「ライスプロテイン」など、その種類は多岐にわたる。
今回は、これらとはまた別の新たなプロテインを紹介しよう。ずばり、“コオロギ”のプロテインである。
食に敏感な人はご存知かもしれないが、コオロギは“昆虫食”の食材として注目されている虫のひとつ。
昆虫食自体が、世界の人口増加による食糧不足を防ぐための代替食として近年注目されており、
なかでもコオロギは、もっとも食用に適していると言われ、タンパク質はもちろん、オメガ3やビタミン、ミネラル、亜鉛などを豊富に含む、“虫のいい”食材なのだ。そんなコオロギの特性に目をつけ、新たに発売されたのが「クリケットプロテイン」だ。
「コオロギなんて、プロテインとしてちゃんと成立するの?」と疑問に思う人も多いと思うが、ご心配なく。
上の図のように、100gあたりのタンパク質の量は牛が21gに対し、コオロギは60gと約3倍以上だ。
筋合成に必要とされる必須アミノ酸9種、BCAAもバランスよく含んでいるため、筋肥大を目的として飲んでもホエイやソイに劣らない効果を発揮してくれる。
さらに、クリケットプロテインが優秀な理由は、環境と体に優しいこと。
タンパク質1kgを生産する場合の温室効果ガスの排出量は、牛は2.8kgに対しコオロギは0.1kg。生育に必要な水の量は、牛の1/6000、エサの量に関しては、牛の約1/5と、圧倒的に環境負荷が低い。
しかも、牛と違って抗生剤やホルモン剤の使用がなく、ソイによるホルモンバランスの乱れもないため、体にも優しい。
さて、もっとも不安なのは、その“味”だろう。ココアパウダーが配合されているため、コオロギ特有の味はまったく感じない。人工甘味料も不使用で、クセのない自然なテイストを楽しめる。
ホエイでもソイでもなく、しっかりと効果を発揮しながら環境に優しいこの次世代プロテイン。こんな“虫のいい”話、あるんです。
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