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2020.10.11

からだ

10カ月で25kgの減量に成功した医師に聞く“ダイエットと食”のウソホント

「ダイエットのモチベアップ術」とは……
巷では、ダイエットに関する真偽不明の情報がアレコレ行き交っているが、果たして何がホントでウソなのか……。
前回に引き続き、ダイエット治療を専門に行う医師・工藤孝文先生に、今回は“食”にまつわる都市伝説の真偽をぶつけてみた。

話を聞いたのはこの人!

工藤孝文(くどうたかふみ)●東洋医学・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。帰国後は大学病院などを経て、福岡県にある工藤内科の副院長に。東洋医学・漢方治療、糖尿病・ダイエット治療を専門とし、多数のテレビ番組に肥満治療評論家として出演。自身も10カ月で25㎏の減量に成功した経験を持つ。 『毎日100gダイエット! 内臓脂肪を減らす食べ方』(日本実業出版社)など著書多数。

①「野菜から食べるとヤセる」はホント? ウソ?


いわゆる「べジファースト」という考え方は、ジョーシキになっているが……。
「これはホントです。食事をすると血糖値が急上昇し、血糖値を下げるために体内でインスリンが過剰に分泌されます。このとき、インスリンが血中の糖分を脂肪に換えて体内に溜めこみやすくなってしまいます。
ただ、食物繊維が豊富に含まれている野菜から食べると、糖質の吸収が穏やかになるため、太りにくくなると言われています。注意点として、野菜のなかでも糖質を多く含む大根やかぼちゃなどは、最初に食べないほうがいいでしょう」。
 

②「朝食を食べないとヤセる」はホント? ウソ?


ダイエットに勤しむ人たちの間でよく論争になるのが、朝食を食べるべきかどうか。食べなければヤセるという話はよく聞くが……。
ウソです。まず、朝食を抜くと反動で昼食を多く摂りがちです。結果、1日の摂取カロリーが変わらない、もしくは増えてしまうことも。空腹時間が長くなるため、体が栄養を吸収し、溜め込みやすくなります。
ほかにも、朝食を抜くことで基礎代謝が下がって消費カロリーが減り、ダイエット効果が下がることも考えられます。むしろ、昼や夜のご飯を減らして、朝食をしっかり摂るほうがダイエットに効果的だと思います」。


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