Go Toトラベルキャンペーンの影響もあって、最近は随分と旅行をしやすくなってきた。これからの紅葉の季節、やはり人気は旬の京都である。
しかし、有名な観光名所を忙しく巡るだけでは、時間も体力も奪われて、ホテルに帰ったら寝るだけ……となってしまいがち。それはそれで素晴らしいのだけど、ちょっともったいなくもある。
そこで、京都滞在を格上げしてくれる、“ローカルの魅力を味わえるホテル”を推薦しよう。
その名も、「ホテル」ならぬ「ポテル(Potel)」。JR西日本グループが手掛ける新ブランドで、オープン日は10月14日(水)。さまざまな分野の旬な”在京都人”がキュレーションしたホテルだ。
“ポテル”とは、物資や文化の出入り口を語源とする「Port」と「Hotel」の造語。「ホテル」 に「°」を付けることで、さまざまなことがつながる「ご円(縁)」という意味も込めている。
梅小路公園沿い、緑の中に佇むホテル。京都水族館のすぐ隣だ。 ポテルは、市街の中心地であるJR京都駅から徒歩約15分、梅小路公園に隣接している。梅小路公園といえば、庭園内の約150本のモミジやアカマツが池の水面に映り込んだ「逆さ紅葉」のライトアップでも有名。
最寄りのJR梅小路京都西駅からは徒歩約5分、または京都駅からバスでもアクセスできるから、観光の拠点としても便利な立地である。
ホテルのテラスからは、京都の街並みを一望できる。 観光の醍醐味といえば、その土地ならではの新しい出会いや発見である。ポテルが革新的なのは、滞在するだけでさまざまなローカルな京都の魅力を体験できるところだ。
例えば、ホテル本棟2階〜5階の「あわいの間」では、本やレコード、ボードゲームといったテーマ空間がある。
京都の人気書店「誠光社」の堀部篤史さんが選書したこだわりの本でゆったり過ごすのも良し、京都のボードゲーム制作会社「TANSAN」がセレクトしたゲームで盛り上がるも良し。
くつろぎ時間のお供に、京都のスペシャリティ珈琲店「TRAVELING COFFEE」の牧野広志さんによるオリジナルブレンドコーヒーがあれば、なお最高だ。
「あわいの間」は各階の客室フロアにある。ふらっと入れる気軽さがいい。 別棟にある銭湯「ぽて湯」で汗を流したら、ぷらっと散策がてら「梅小路横丁」で京都の地酒と麹を使った肴でちょい飲みをしよう。
お酒の原料である麹をつくる麹室(こうじむろ)も併設されており、どっぷりとお酒と醗酵の世界にも浸れる。観光マップでは出会えない、マニアックな情報やお土産も見つかるかもしれない。
“銭湯”があるのもポテルの魅力。 こちらは梅小路横丁。ノンアルコールの「モクテル」や「酒粕アイス」の用意もあり。 もちろん肝心な宿泊部屋も手を抜かない。京都の伝統産業を活かしたコンセプトの「アエルルーム」から、梅小路公園に面した「バルコニー付きガーデンルーム」まで、自分の理想のくつろぎ方に合わせた部屋が用意されている。
どの部屋もゆったりと落ち着いた雰囲気で、旅の疲れも癒してくれるだろう。
「ガーデンツイン」31.6㎡ 6万3700円[税込]/1室2名利用(1泊朝食付き) そのほかにも、「京都シネマ」がセレクションした映画を楽しめるイベントが行われたり、農作物の販売を行う「坂ノ途中」がレストランの野菜を提供したりと、ローカルならではの語り尽くせない魅力がある。
忙しく名所巡りをするだけが観光ではない。ゆったりとした時間を過ごしながら、その土地の旬な文化を味わうのもまたひとつの楽しみ方だ。あなたもポテルで、京都に暮らすように泊まってみては?
[施設詳細] 梅小路ポテル京都 住所:京都府京都市下京区観喜寺町15 電話:075-284-1100 www.potel.jp 橋本マリア=文