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自然体で自由でいられる車

山登りにもダウンヒルにも、出掛けるときの相棒はもちろんボルボ「240エステート」。小林さん曰く「自由を与えてくれるボルボ」。

多忙な日常から、連れ出してくれるよき友。ゆったりと走って、重厚感があって、ふんわりとした乗り心地もお気に入りという。

色あせた赤いボディは、さらに円熟味を増したといったところか。スタイルも、購入した当時ほぼそのまま。変わったのは、足元が黒の鉄ホイールになったのと、ルーフにマウンテンバイク用のキャリアが備わった程度。



「仮に宝くじが当たっても、多分新車は買わないと思います」。

新車でも四角い車、例えばスズキ「ジムニー」やジープ「ラングラー」、メルセデス・ベンツ「Gクラス」……色々あるのだが、それらを手に入れるよりも、今の「240エステート」をきちんと直して乗りたいという。

「経年変化の味わいが好きなんだと思います」。だから「もしもゲレンデを買うならW430、ファブリックシートで、インパネもめちゃくちゃシンプルなやつに乗りたいかな(笑)」。



今のところ宝くじに当たる予定はないし、そして走行距離が17万kmを超えてもボルボ「240エステート」は絶好調だ。

そのやれた赤色は、仕事でも生き方でも肩肘張らない自然体を好む小林さんにとって、新車には生み出せない唯一無二の“自然体”な色。

そんな相棒とともに、多忙な仕事現場と、非日常の山々を、自由に行き来している。 



鳥居健次郎=写真 籠島康弘=取材・文

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