「Running Up-Date」とは……PR会社「にしのや」代表の西野大士さんは、もうすぐランニング歴10年になる先輩ランナー。
前編でお話ししたように、フルマラソン完走を目指して熱心に走っていた時期もあったけれど、最近は「休日に、自転車に乗れるようになった長男と、近所の公園まで」走るのがもっぱらだという具合に、無理のないファンラン生活を楽しんでいる。
そうなると、自然とウェア&ギア選びも変わってくるようで……。
フリマイベントをきっかけに「シティスポーツクラブ」を発想
「フルマラソンに向けてガチで走り込んでいたころは、全身スポーツブランドの“本気ウェア”というコーディネイトが中心でした。でも最近はもう少し肩の力が抜けたウェアで走っているんです」と、西野さん。
この日のトップス、ショーツ、キャップは、自身が関わっている、フリーマーケットで販売するために作ったオリジナルアイテムだ。
「2019年の冬から、セレクトショップL’ECHOPPEバイヤーの金子恵治さん、ユニセックスブランドHERILLのデザイナー大島裕幸さん、それから僕の3人で、休日に行うフリーマーケット『WEEKEND』を立ち上げました。基本的にはこの大の服好き3人の私物や古着の販売が中心で、月イチペースを目標に全国各地を回るスタイルで開催しています」。
業界でも名の通った服好き、イベント好きの3人だけに、「WEEKENDのオリジナルアイテムを作ろう」と話が進むまでそう時間はかからなかった。
「最初はイベントで着用する制服的なシャンブレーシャツなどを作ったのですが、あるときこのメンバーでゴルフの打ちっぱなしに行こうという話になって。
そこから派生して、せっかくなら街中でアクティビティを楽しむクラブを作ろうと。で、ゴルフ場って「〇〇カントリークラブ」っていうじゃないですか。それなら僕らのクラブは、街中が拠点となるからシティークラブだよねと盛り上がって『ザ・ウィークエンドシティクラブ』というライン名が決まりました」。
「趣味で使えそうなアクティブラインを意識していて、今日着ているTシャツはコットン素材ですが、最近はサンプルをテストする意味でもこれで走っちゃってます。マジに走るときはアシックスのウェアを選びますが、子供の自転車遊びに付き合うパークランのようなノリのときはこっちで」。
ちなみにロゴのデザインはニューヨーク発祥の某百貨店にインスパイアされたもの。もしもそのショップにスポーツクラブがあったら……、というコンセプトだ。刺しゅう入りのショーツ、キャップはまさにそんなノリ!
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