幻のキャラがかかとに!
インスタポンプフューリーは、いまとなっては社内の人間でも把握できない数のエクスクルーシブなモデルをこなしてきた。
昨年から続々リリースされてきたインスタポンプフューリーの真打として、10月2日(金)にリリースされたモデルがリージョン オブ フューリーだ。プロモーションのためにデザインするも、使われることはなかったキャラクターをかかとに配したモデルである。
RACとはまた別のチームのシューデザイナーがつくったそうだが、どこかマーベルコミック的なタッチはインスタポンプフューリーにぴったりだった。
キャラクターがつくられたのは94年のシトロンとその翌年のパープルのみだったので、このたび3つのキャラを描き起こし、ゴレンジャーならぬ“ファイブフューリー”が舞台に立った。
ベースとなったのは、前期モデルと呼ばれるモデルである。
インスタポンプフューリーにはプロトタイプ、前期モデル、後期モデルの3つがある。
プロトタイプはシトロンイエローに染めたアウトソールがたちまち磨耗してしまうことがわかった。RACはただちに新たなソールを用意。これが前期モデルといわれるOG(オリジナル)インスタポンプフューリーである。
前期モデルではさらに注入ポンプの“The Pump”のロゴを“Instapump”、インソールの“RAC”を“Pump Fury”へと変更した。シュータンのベクターロゴもプロトタイプにはなかったものだ。かかとのヘキサライトのカットアウトは3つから2つに減らされた。
後期モデルが発売されたのは1995年。インスタポンプフューリーといえば2014年までこの後期モデルのことをいったが、20周年を記念してふたたび前期モデルへと回帰している。
蛇足ながら付け加えれば、2019年、25周年一発目の目玉としてリリースされたのがソールにシトロンイエローをまとわせ、その他スペックも当時のそれを忠実に再現したプロトタイプである。発売年にちなんで1994足が限定発売された。
[問い合わせ]リーボック アディダスお客様窓口 0570-033-033竹川 圭=取材・文