「Running Up-Date」とは……総合商社勤務の吹田 郁さんは、トレイルをメインに走るランナーだ。ほかのトレイルランナーの例に漏れず、ギア選びには独自のこだわりを持っている。
全米のおしゃれランナーから注目を集める新鋭ブランド
「外出自粛期間中に、自宅でネットサーフィンに精を出していたときに見つけたのがトラックスミスというブランド。アメリカントラッドに根差したデザインがとにかくオシャレだなと、その見た目にヤラれてアメリカ本国のサイトから直接購入しました。まだ日本の店舗での正規取り扱いがないんですよ」。
いざ商品が届いてみると、予想外なことに素材も上出来で、こと肌触りの良さはピカイチだった。
「今日は気軽なジョグ用のコーディネイトなのですが、“アマチュア”のプリントがそんな気分にぴったり。ボディも綿88%、レーヨン12%のコットンTで、滑らかな着心地です。ヴィンテージの米国スポーツウェアに多用されていた“ハチハチ”ブレンドで、そこに最新の抗菌加工が施されています。
しかも低速で生地を編む、吊り編み製法で作られている。生産効率は悪いのですが、糸に不要なテンションをかけないからふっくらソフトな生地に仕上がっています。数キロのリカバリージョグならこのTシャツで十分です」。
「もっとレーシーなウェアも素晴らしくって、とくに色味が絶妙です。白いボディひとつでも単純な白でなく、少し落ち着いたカラーリングなんですよね。ガチ感とは無縁のカジュアルなルックスですが、モノ自体はとても高性能なんです。
写真右上の紺のタンクトップなんか非常に軽量で、スピードを出しやすいですし。現状、トラックスミスのような立ち位置のランニングウェアブランドはほかにないのではないでしょうか」。
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