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2020.09.22

ファッション

「モノが作られた土地を旅してほしい」ビームス ジャパン ディレクターが語る日本の魅力

ビームスのなかでひと際異彩を放つレーベルが「ビームス ジャパン」だ。
その商品に息づいているのは、日本のモノ作りのエッセンス。「知らなかった日本のこと」を、そっと広げて見せてくれるような感じがする。
ディレクター&バイヤー 鈴木修司 氏/ビームス ジャパン
ディレクター/バイヤー 鈴木修司 氏
1976年、三重県生まれ。地元の国立大学で機械工学を学んだのち、ビームスに入社。メンズのドレスクロージング、カジュアルウェア、「ビームス モダン リビング」(当時)など、多くの部署を経験。さらに「フェニカ」のMD、「ビーミング ライフストア」のバイヤーを経て、2016年に「ビームス ジャパン」のディレクターに就任。現在は鎌倉に在住。
Brand Profile
数多くの「海外の良いモノ」を紹介してきたビームスが、「日本の良いモノ」を紹介するために立ち上げたレーベル。創業40周年を迎えた2016年にスタートした。伝統的な縁起物からサブカルチャー由来のアートまで、多彩なアイテムを通じて世界に誇れる日本の文化を発信している。新宿の本店、渋谷、京都の計3店舗を展開。

“さまざまな日本”を目に見えるカタチで

「いつもどこかで、移動しながら仕事をしています。おそらく会社には年間数十日しか顔を出していないと思います(笑)」。
ビームス ジャパンのディレクターを務める鈴木修司氏はなかなか“つかまらない”人物だ。「日本の良いモノを紹介する」という命題を抱えたこのレーベルの責任者は、常に何かを探し、新たな企画に取り組み、魅力ある商品作りに勤しんでいる。つまり多忙なのだ。
あの「忍者ハットリくん」とコラボしたミズノ製速乾Tシャツ。/ビームス ジャパン
あの「忍者ハットリくん」とコラボしたミズノ製速乾Tシャツ。忍者とは当時最先端の機能服を纏う者だったのでは、という想像から製作された。忍者は外国人好みの日本文化のひとつでもある。5800円/ビームス ジャパン 03-5368-7300
「立ち上がってからまだ4年の新しい部署ですので、いい企画、いい商品があれば“やってみよう”と積極的にチャレンジしています。そうなるとやはり、時間が足りなくなってしまうんですよね」。
先に書いたように、日本のモノを手掛けるレーベルであることは何となく知っている。だが「日本」の範囲は広い。商品開発のための枠組みやコンセプトはどのように規定されているのだろうか。
「大きく4つのコンテンツが軸になります。まずは47都道府県それぞれの地域性や歴史、文化を感じさせる“銘品”と呼ばれるもの。次がファッション。つまり“日本の洋服”ですね。
3つ目は日本のポップカルチャーを反映した商品。例えばオタク文化を背景としたフィギュアや、ストリートアートなどです。そして4つ目がクラフト&アート。木工や陶芸など日本の手仕事にフォーカスしています」。
伝統的な日本、混沌とした日本、職人的な日本。さまざまな日本のカタチを、目に見えるモノとして提示する。それがビームス ジャパンの仕事といえるだろう。その商品は海外のカスタマーにとってはもちろん、我々日本人にも新鮮な驚きを与えてくれるのだ。


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