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多少キツくてもスカッと駆け抜けるのがレース代わりの刺激になる

「スピード練習はキツいけれど、レースがないぶん、いい刺激になっていると思います。始めたばかりのころはやると決めた本数をこなせなかったりしたのですが、徐々に達成できるようになってハマりました。走力がアップする実感もあって、週一くらいで実践しています」。
メニューは陸上トラックを一周する400mのインターバルや、ヤッソ800と呼ばれる800mインターバルが中心とのこと。
「仲間と一緒に走ることもありますが、それだけでなく、SNS上で『今日は400mインターバルをやる』と友人に宣言してしまうんです。そうするとイヤでもやることになります (笑)。同じ場所で一緒に走るのとは違うけれど、感覚としては仲間内みんなでやっているのに近いモチベーションが保てます」。
running up date
昨今の社会情勢下ではワークスタイルにも変化があり、走る時間帯にも明確な変化があった。
「週末でも早朝や夜に走るようになりましたね。それまでは日中の都合に合わせていたのですが、テレワークの割合が増えて、週末も平日も同じような生活サイクルになっているんです。どんどん早起きになって、自然と毎朝走れるようになりました。
今では週5ペースでコンスタントに走れています。通勤ランをしないこともないけれど、ダラダラとジョグをするのはあまり好きじゃないんです」。
と、やはりアスリート気質をのぞかせる吹田さん。スパッと追い込む、適度な負荷と爽快感が約束されたランニングが日々の活力だ。でも、ここまでランニングにハマったのはチャレンジングなレースがあるからだけではない。
「トレイルランやランニングではさまざまな世代や職種の人と知り合えるところがいいですね。同じキツいことをしている者同士、意気投合するのも早いんですよ。海外で行われるレースに参加したことで、外国人の友人もたくさんできました。一応の競争相手はいるのですが、直接やり合うのではないこのスポーツだからこそ、ランナー同士の距離感はすぐ縮まるような気がします。そこも大きな魅力です」。
後編では自粛ムードのなかネットサーフィンで見つけたという、まだあまり知られていないランニングギアについて話を聞こう。
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RUNNER’S FILE 17
氏名:吹田 郁 
年齢:36歳(1984年生まれ)
仕事:商社勤務
走る頻度:週5日程度
記録:フルマラソン3時間2分(2018年、彩湖マラソン大会)
「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
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礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

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