普段着と変わらぬスタンスで選ぶ黒
「アウトドアでは、リスクヘッジも意識して鮮やかな配色のアイテムを着る場合もありますが、個人的には、自分好みのウェアを着たほうが釣りを純粋に楽しめるし、モチベーションも上がります」。
専用ウェアで武装して気構えるのではなく、「気楽に楽しむもの」というのが釣りに対する福本さんの考えだ。そして、気分を盛り上げるポイントのひとつに“黒”という色を挙げる。
「基本的には、黒を選ぶことが多いですね。普段着る服も黒が多く、特にそれぞれのシーンに応じて目線を変えることはありません。やはり万能ですし、モダンに見えますよね。フィッシングウェアは、どこか野暮ったいイメージを持たれがちですけど、黒ならスマートに見えるのでオススメです。むしろ気にすべきは機能面でしょう」。
年中釣りを楽しむ福本さんは、その時々の気象条件に適応できるアイテムを選ぶ。上の写真はちょうど梅雨の時季、お気に入りのルアーで大物を仕留めた際の会心の一枚である。
「やはり梅雨時季なんかは防水加工のアイテムが必須。このジャケットはかなりのハイスペックで、たとえ雨の中で釣りをしていても水が侵入してくることはほとんどありません」。
ヘリーハンセンの「アトラクターGTX-Proジャケット」は、釣り業界屈指のパワーゲーマーで知られる吉田遊さん監修の、まさにフィッシャーマンのためのジャケット。耐久性に優れ、防水透湿性にも長けたゴアテックス プロの三層生地は、雨天や湿度の高い朝霧でも快適なゲームを約束する。
また、黒を纏いつつも、随所に挿し色を効かせるのもポイントで、このヘリーハンセンもフードのツバを蛍光色で切り替えたディテールがグッド。
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